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歴史遺産コース 綾 悦子

江戸時代の備前岡山の豪商河本家は、岡山城下で「灰屋」という問屋業を営んでいた。

代々の当主は岡山藩の町方惣年寄を勤め、
美術品・書籍所蔵家として著名であった。
経誼堂という私設図書館もあったという。

河本家の活動には不明な点が多いため、地元でも知る人は少ない。
論文では、河本家の文化活動と経誼堂蔵書が、
江戸時代においてどのようなものなのかを明らかにすることを目標にした。

河本家に関する資料は少なかったため、数行だけでも述べられている論文があれば集めていった。
背景を知るために、江戸時代の岡山藩や町政、文人ネットワークや蔵書文化の書籍も集めた。
入手が難しい論文は、地元図書館のデジタルサービスや、
国立国会図書館遠隔複写サービスを利用している。
地元図書館では河本家の企画展示があり、
貴重な資料を間近で見られたことは何よりの経験であった。

コロナ禍で公共施設が何度も休館し、くじけそうになったが、
いまある資料で論文を完成させようと考えた。
先生方の厳しくも的確なご指導と励ましのお言葉で、何とか完成させることができた。先輩方や学友たちとの交流、家族の協力はとても心強かった。
心から感謝したい。



備前岡山の豪商河本家と経誼堂
-江戸時代の文人ネットワークと蔵書文化のなかで-

岡山県

綾 悦子

歴史遺産コース

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