空白恐怖症を視覚的に表現する
イラストレーションコース 末吉悠惟
サイズ A4 デジタルイラスト3点
空白恐怖症という言葉をご存じだろうか。
または、何もない空白に恐怖したことはあるだろうか。
空白恐怖症とはスケジュールの予定がないところにウソの予定を入れたり、常に忙しく過ごしたい衝動を病に例えて生まれた言葉である。医学で用いられる言葉ではない。
これの原因としては、常に予定がある充足感の喪失を嫌ってのものと、「暇人」だと思われたくないと考えてのこと、自分に暇人というレッテルを貼ることを避けたい、などが考えられる。
さて、本制作では先述の暇人だと思われたくない心理的な防衛本能を切り口に「未知の領域、つまり空白について想像してしまい恐怖すること」を空白恐怖症の意味として再定義し、これを視覚効果を用いて再現することを目的としている。
海や宇宙といった謎の多い領域は、人々を惹きつけるとともに恐怖をもたらしてきた。水圧や気圧といったものこそ克服したが、まだ謎は多い。見えない暗闇には何が潜むのだろうか。
空白を想像する防衛本能は、現実の裏付けをもって初めて終了する。それがなければ永遠に続き、考え方の癖のようになってしまう。
「陰口を言われているかもしれない」「あれはあてつけではないか」妄想は、他人ではなく自分の言葉によってのみ現れる。
末吉悠惟
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