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イラストレーションコース 奥村 真衣

■ タイトル
パラパラアニメ「砂漠の物語」

■ 説明
この作品は1分30秒のアニメーションと、その内容をパラパラ漫画本にした2作品構成となっている。私は、見た人にアニメーション制作について考えてもらいたいと思い、この作品を作った。
昨今、アニメや映画を早送りで観る人たちが増えている。理由としては作品が多すぎる、世間の話題についていくため、コストパフォーマンスを求める人々の増加、セリフで説明する作品の増加などがある。早送りで観ること自体に問題はない。しかし、「世間の話題についていくために早送りする」については、嗜好や娯楽の世界ですら自分の主体性を失ってしまうという問題点も懸念される。また映画作品を含む様々なメディアの娯楽が、昔に比べ作品ではなく「コンテンツ」と呼ばれ、鑑賞ではなく「消費」するものになっていった。そういった「世間についていくため、コンテンツを効率的に消費する」人たちに、アニメーションを深く自分なりに考えたり感じたりしてもらうため、短いアニメ映像だけでなく、パラパラ漫画を制作した。
なので、作品のコンセプトは「映像とパラパラ漫画で楽しくアニメを知ろう」とした。ターゲットは5〜20代のアニメと自然物が好きな人である。これは、(1)最も早送り視聴をする割合が高いのが20代。(2)パラパラ漫画は絵本としても楽しめると考えた。この二つの理由からターゲットを5〜20代とした。またパラパラ漫画らしい白黒で温かみのあるシンプルな絵と、幅広い年代に受け入れやすい自然物を多く取り入れた。
映像は、砂漠の地で少年少女が旅をするストーリーで、馬や水のアニメーションが見れる。パラパラ漫画のフリップブックは、その映像の3場面を抜き取り、約140ページ分パラパラしたり一枚一枚絵を見ることができる。これは、時間がない人でも手に取ってもらいやすいよう、ページ数を決めた。この3場面は、主に動きのあるシーンを意識して、馬が走る場面、少年少女が砂漠を歩く場面、手に水を掬う場面を選んだ。また捲りやすさを考慮し、一般的な漫画本ほどのサイズと厚みとなっている。

奥村 真衣

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