幕末の外国公使の生活
米国、英国を中心に
歴史遺産コース 井筒周
本研究は、幕末に日本に駐在した外国公使達が一体どんな生活をしていたかを生々しく描く試みである。このテーマを選んだきっかけは、授業の中で自治体史(東京都港区)を調べるうち、江戸で外交官が住んだ外国公館はほとんど全て港区内の仏教寺院だったことを知り、寺と外国人という意外な取り合わせに興味を持ったからだ。
住、食、公使の女性問題の三点に絞って、公使の日記や日本側の史料を調べていくと、言葉や生活習慣の異なる極東の地で、公使達がいかに日本の生活に適応していったか、そして、異国人を受け入れた寺の苦労も分かってきた。
また、研究の中で、日本で初めてカレーを食べたのは初代駐日英国公使のオールコックだったという証拠を固めることができたのは、研究の思いがけない副産物だった。
私にとっては論文を書くのは初めての経験だったが、分からなかったことが文献調査によって徐々に明らかになっていく過程は、まるで探偵ごっこをするような面白さがあり楽しめた。指導教授から適切な時期に適切なアドバイスをいただいたおかげで、当初は不可能と思っていた二万字の論文を完成することができた。どうもありがとうございました。
井筒周
歴史遺産コース
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