『書の礎〜鄧石如に学ぶ書と篆刻〜』
書画コース 村松 孝枝
臨 鄧石如「崔氏玉座右銘」81×161
本制作は、清代の書家・篆刻家鄧石如(1743〜1805)を範とし、書と篆刻の双方から自身の書の礎を築くことを目的とした。私は鄧石如の弟子となったつもりで制作に臨み、篆書・隷書の臨書、ならびに篆刻の摹刻を繰り返し行い、その筆法・刀法を丹念に学んだ。さらに倣書・倣刻を通して、古典形式の奥にある精神や構造を自らの中に取り込むことを目指した。膨大な学びを基盤に書と篆刻を往還し、独自の表現を切り拓いた鄧石如の姿勢は、現代に書を学ぶ私にとって重要な指針であり、本制作を通して改めて自身の書の基盤となる存在であると実感した。
本作は、鄧石如の書法に学びながら得た成果であると同時に、今後の制作へとつながる「礎」として位置付けたい。
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