その一瞬を生きる意味
イラストレーションコース 神山 典加
連作画・作品サイズ:W2000 × H839
作品のコンセプト
テーマは「何気ない一瞬の大切さを知ってほしい」
二人の女子高校生のキャラクターを中心とし、起承転結と春夏秋冬が巡ると共にイラストからも現実からも人生を生きる中で起こる一瞬の出来事の大切さを伝えたく卒業制作のテーマとして描きました。
このテーマを設けた理由としては私がこの大学に通学している時、本当に大切なのは日々を過ごす一瞬であるのかもしれないとふと感じたことから始まりました。
友人や先生の存在、すれ違う知らない学科の生徒、裏庭や階段に座る猫の姿、教室の温度と雨の匂い、その時は全く感じなかったけれど、今になって全部の一瞬が私にとって輝いていました。
友人や先生、学校から離れてもう届かない場所へ来た時、ずっと思い出が頭によぎって忘れられないのです。
「無意味だったかも」や「あの時ああすれば」と、でも「楽しかったなあ」の何度も繰り返しで、感情とは本当に忙しいものです。
ただ感じることはその時、意味がないと感じた一瞬のことさえも時間が経つにつれて私の記憶の中で輝き出すということでした。
「自信ないけど意見を言ってみた」や「くだらないことだったけどメモをちょっと取ってみた」「学校の猫の写真を撮った」「帰りに大きい入道雲を見た」、その時に意味なんてなかったことが時間を進むことによって本当に特別で大切な一瞬であったんだと意味を成しました。
この作品からもそんな一瞬の出来事をそれぞれの見方で思い出していただきたいですし、一瞬はその時くだらなくて意味がなくても必ず特別で大切な記憶となることを伝えたいです。
▪️起 快晴の夏、お揃いのシュシュを手に取り笑みが溢れる一瞬。
▪️承 紅葉の秋、お互いのすれ違いに向き合う一瞬。
▪️転 イルミネーションが輝く冬、冷たい手を頬にあて笑い合う一瞬。
▪️結 桜がチラチラと舞う春、出会いがあれば別れもある寂しさの一瞬。 ただ一緒に過ごしてきた日常やこの瞬間が何より大切なのだ。
神山 典加
イラストレーションコース
キャラクターの感情と自然の美しさ、どこか寂しいけど暖かさを感じるイラストレーションを大切にしています。
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