飲中八仙歌 杜甫
書画コース 加藤洋子 (加藤洋子(春蹊))
作品サイズ : 半切 パネル 40.5× 142 ㎝ 4枚
全体サイズ 162 × 142 ㎝
素材 : 墨 油煙墨102、紙 龍鳳箋、筆 兼毫
創作 「飲中八仙歌」杜甫詩
釈文 知章騎馬似乗船 眼花落井水底眠 汝陽三斗始朝天
道逢麹車口流涎 飲如長鯨吸百川 恨不移封向酒泉
左相日興費万銭 銜杯楽聖称避賢 宗之瀟洒美少年
挙觴白眼望青天 皎如玉樹臨風前 蘇晋長斎繍仏前
酔中往往愛逃禅 李白一斗詩百篇 長安市上酒家眠
天子呼来不上船 自称臣是酒中仙 張旭三杯草聖伝
脱帽露頂王公前 揮毫落紙如雲煙 焦遂五斗方卓然
高談雄弁驚四筵
跋文 杜甫詩 飲中八仙歌
令和八年丙午新春 倣山谷筆意於草堂
取り憑かれたように一貫して黄庭堅を追求してきた。古典の基礎となる王羲之、顔真卿、褚遂良なども良いが「松風閣詩巻」「伏波神祠詩巻」などを臨書し黄庭堅の作法を練習してきた。黄庭堅の理解と他作品への応用として創作作品「飲中八仙歌」を題材とし黄庭堅の書法に留意しながら書き進めていった。創作性、表現性そして自らの黄庭堅に対する尊敬と憧れの意をもって個性を出すことを試みた。禅に傾倒していく黄庭堅の清貧さを表現するために白色のモダンでシンプルな縁で表具し黒と白の対比を明らかにした。敢えて行書にし、黄庭堅らしい多折法の揺らぎや、はらい、はねなど表現した。面白い詩の中に硬い真面目な印象の黄庭堅の書を垣間見ることができればと考えた。理屈や意識でなく自分の感性に訴えかける魅力が私を突き動かした作品である。
加藤洋子 加藤洋子(春蹊)
書画コース
加藤洋子(春蹊)1963年生まれ
六歳の六月六日からお稽古事を始めると良いというしきたりにより私は書道を習い始めた。毎週、師匠のところに通い一喜一憂しながらのお稽古の日々、展覧会に出展していただき子供なりに、それなりの成果をあげた。いつも私のそばには書があり、それが当然だった。
受験期に入り書道より面白いものを見つけ海外に興味を抱き英文科に進み、挙げ句の果ては海外で10年余り過ごし日本文化の素晴らしさに気づいた。墨をすっている間は墨を磨る音を聞き、墨の粘りや色を見て、墨の香りを感じる。この時間が心地よい。紙に筆が当たる瞬間の緊張感、書き終えるときの紙を離れる筆触感はなんとも言い難い。緊張しすぎて呼吸を忘れることもあり、マイケル・ジャクソンの曲を大音量で聴きながら書くのが常である。いつも書道を楽しむ人でありたい。
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