リリックビデオ
映像コース 四日 彩梨
今回の卒業制作では、楽曲の歌詞を映像で表現したリリックビデオを制作した。普段音楽を聞かない人を視聴対象の中心に置いて、音楽を普段から聴く人にとっても新たな音楽の楽しみ方の提示になるような作品をテーマとして制作を行なった。
生活の中で普段から音楽をよく聴いており、音楽の創る世界観を視覚的に表現し、惹き込まれるような映像にはこれまで何度も感動し助けられた経験がある。当たり前にある映像という一つの表現を大きな視点で捉えたときに、他の切り口から表現の幅を広げるような方法があるのではないかと考えるようになった。音楽を中心とした作品の代表例であるMVでは楽曲の魅力を更に高めるものの一つである。そこに歌詞での表現を中心とした映像もMVに並んで楽曲の魅力やメッセージが伝わる作品になるのではないかと考えるようになった。また、音楽は耳から聴いて楽しむものというのが大衆の考える音楽の楽しみ方であると思う。確かに楽曲には音がなければそれを感じることができないが、本当に音楽の楽しみ方は耳からの聴覚情報だけなのだろうか。テンポ感や歌詞を表現した映像からも音楽を感じられるような表現を目指して、様々な表現方法が様々ある中でも、新たな視点での楽しみ方の提示になればと考えた。 この考えを表現するためのビジョンとして作品は楽曲の旋律やテンポ感、リズムだけではなく歌詞の表現の可能性や楽曲の起承転結、アーティストが表現していることから感じたことを⾃分なりに⽂字で表現した。映像を観るだけでも⾳楽が伝わるような映像を制作するために、歌詞を噛み砕いて解釈したり、歌詞の真意を考えたりして⾃分というフィルターを通した表現をすることを意識した。 この自身の考えを伝え、共有するために「⾔葉」をどのような動きで表現するのかで観る人の印象が⼤きく変わると考えた。その”⼀⾔”を表現するための最適を探るために、モーショングラフィックなどの”動かす”という表現の幅を増やすような技術の習得を積極的に行なった。更には⾃分以外の客観的な視点も交えて、ブラッシュアップを繰り返しながら⾃分の視点や先⼊観だけの縛られた表現にならないような作品制作に努めた。
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