本文へ移動

見えないブルー

映像コース 笹田 千尋

人は、気づかないまま誰かを傷つけてしまうことがある。
その記憶と向き合う、ひとりの女性の物語。

主人公は現在、上司からの何気ない言葉や態度に苦しんでいる。一方で学生時代の彼女は、演劇部の部長として仲間を引っ張る存在だった。しかしその強い責任感や正しさは、知らず知らずのうちに、誰かを追い詰めていたかもしれない——。

本作は「現在」と「過去」を交差させながら、被害者と加害者は決して遠い存在ではなく、誰の心にもその両面が存在し得ることを描く。

舞台は、誰もが経験する可能性のある「職場」と「学校」。身近な人間関係の中で生まれる、悪意のない言葉や行動がもたらす影響を静かに見つめる。

タイトルにある「ブルー」は、心の痛みや孤独を象徴すると同時に、空の色のように見方によって希望へと変わる可能性も示している。本作を通して、人が過去と向き合い、優しさを選び取ることができるのかを問いかける。

笹田 千尋

映像コース

このコースのその他作品