ひとつのあり方
ひとつのコトは視点によってあり方は違う
グラフィックデザインコース 庵 光恵
1050mm×2400mm・布
動画2点
メガネ(3種類)
一つのコト(モノ)は、光の当たり方や背景、環境によって、まったく異なる表情を見せる。同じモノでも、
透かせば軽やかさを、重ねれば複雑な模様を、影を落とせば重厚さを生む。あるときは日常の道具に、
別のときは芸術の素材や不安の象徴に変わる。つまり、「同じもの」でも、視点や条件次第で優しさにも
恐怖にも、美しさにもなるのだ。
かつて「いいデザイン」とは、美しさや機能性、問題解決、売上向上を意味していると考えていた──
それは一つの視点からのものにすぎない。文化・時代・技術が変われば「正解」も変わる。本当に問題
なのか? すべてを伝える必要があるのか?誰を中心に据えるのか?デザインは常に問い直され、多様な
受け取り方を許容する。
私たちの思考するコトや作り上げるデザイン(モノ)も同じで、見方や条件が変われば受け取り方も感
じ方も違ってくる。全体を眺めてもよし、細部を切り取って見てもよし。不正解はない。
一つに決めつけず、いろんな視点があっていい。視点は無限に広がっていく──その多様なあり方を
表現していきたい。
メガネ使用時の見え方
庵 光恵
グラフィックデザインコース
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