芸術学コース 穐吉 智子
ルドンの《心に浮かぶ蝶》を研究のテーマに選んだ理由は、ただただ作品の色彩と、蝶の神秘的な印象に心を奪われたことに他ならない。所蔵館が米国のため、コロナ禍で渡航の道が閉ざされ、在学中にもう一度観ることは叶わなかった。たった一度しか鑑賞したことのないこの作品を、鑑賞時には知らなかった画家の生い立ちや画業を追っていくことで、更に作品に対する興味と愛情が深まったと言える。また、口頭試問で「ディスクリプション」の足りなさを担当/副担当の教授から指摘されたことが、グリッド線を用いて作品をこまかく分析すると言う、自分なりの研究手段を持ったことに大きく繋がった。グリッド線による部分的、段階的なディスクリプションは、作品の分析に面白さをもたらし、指定された文字数20000でほぼ書き上げられたときは、心が熱くなるような達成感を感じることが出来た。ご指導いただいた先生方に心からお礼を申し上げたい。ありがとうございました。
東京都
ルドン≪心に浮かぶ蝶≫(Evocation des Papillons)の色彩とモチーフの考察
~この作品におけるルドンの表現と象徴の追求
穐吉 智子
芸術学コース
このコースのその他作品