芸術学コース 須加 麻紀
10世紀イギリスの写本、『聖エセルウォルドの祝祷書』(BL.Add.Ms.49598)の美しさに惹かれ、研究テーマとし、その挿絵の空間演出を分析した。
この写本とは、芸術学の西洋美術史の授業の中で出会い、その彩色の美しさや躍動感ある装飾的なイメージがとても印象的だった。
研究の最初は、挿絵を詳細に観察すること、この写本のモノグラフである英語文献を読むこと、そして、同時代の他作品との比較をすることから始まった。先生方にアドバイスをいただきながら、多くの時間を要し、試行錯誤し、「小さな新知見」がどこかに見えるのだろうかと手探りで進んだ。その中で、私を一番励ましてくれたのは、この写本そのものだったと感じている。私が魅了されたその美しさは、どんなに手探りしている時にも、そこで静かに私を待っていてくれた。ここに、まだ私が見つけられていないものが多くある。もう少し探していこうと思っている。この先ももう少し、待っていてもらおうと思っているところである。
神奈川県
西欧中世装飾写本挿絵についての一考察
ー『聖エセルウォルドの祝祷書』の挿絵における空間演出についてー
須加 麻紀
芸術学コース
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