グラフィックデザインコース 二野桂
With dog
―犬と暮らす―
A5無線綴じ冊子(正方形)62ページ(148×148mm)
コロナ禍以降、在宅時間が増えたことにより
何某かの動物を迎える人が増えている。
それに伴い、TVや様々なSNSで日々たくさんの
犬や猫などがアップされている。
それらは「元気でかわいい姿」や「楽しいこと」が
殆どであり、暮らしていく中での大変なことや
苦労することにはあまり触れられてなく、結果気軽に迎える人が増えている。
しかし現実問題として、飼い主が経済的困窮等で
飼育不能になったり、飼ってはみたものの
思ってたより世話が大変という理由での「飼育放棄」も多い。
2020年度、日本では7万匹の犬や猫が保護され、
そのうち2万4000匹が殺処分されている。
そのような背景を鑑みると
良い面ばかり見ていて簡単に迎えていることが多いのではないか?
と気づいた。
この冊子は主に「今から犬を迎えようとしている人」に楽しいことばかりでなく、一緒に暮らす上での大変な事も知ってもらい
「犬と暮らすということ」
がどんなものか考えるきっかけにしてもらいたくて作成した。
持ち帰ってもらうことを想定しているので、カバンに入れても邪魔になりにくく、子供でも
手にとって読みやすいように小さめの正方形で作成。
登場するのは基本は一匹のイヌと一人のヒト(たまに二人)。
ヒトは老若男女どれにも当てはまらない・または当てはめられるよう人物ピクトグラムで表現。
イヌは毛並などで種を区分する必要があるためピクトグラムではなくシルエットで表現。
430種ほどいるとされる犬種の中から飼育頭数が多く、比較的知名度がある17種を選定。
犬と暮らしていく中で起こる楽しいだけではなく、苦労や大変だったエピソードなどを紹介・表現し、お迎え前・幼犬期・青年期・老年期それぞれで紹介。
章ごとのイメージでカラーリングも変化させた。
読み手には子供も想定されるのでカラフルな画面とカジュアルな文章にし、QRコードを読み込むと簡単なアニメも見れるようにしている。
少しでも「最後を看取る」ということを考えるきっかけにしてもらい
一匹でも不幸な結末を迎える犬が減って欲しい。
すべてのいぬに幸あれ。
二野桂
グラフィックデザインコース
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