イラストレーションコース 髙瀬 香恋
■ タイトル
わたしの隣は君だけだ
■ 説明
自身が20代後半になり、沢山の結婚報告を聞くようになりました。友人たちがパートナーのことを嬉しそうに語る姿は眩しく、大切な人の隣で人生を歩んでいけることはきっと幸せなのだろうと感じます。周囲から「お前も早くいい人を連れてきなさい」などと言われる中でふと、私が連れていく「いい人」は男性であることが当たり前だと思われていることに気がつきました。私が女性を連れていったら周囲の人は祝福してくれるだろうか…。考えるのが少し怖くなりました。
近年少しずつ性の多様性への理解が進み同性婚を求める動きが広がっていますが、日本では未だ同性婚は認められていません。結婚したいと思える相手に出会うことが難しいこの世の中で、ただ同性同士というだけで結婚を認められず傷ついている人たちがいることを私は悲しく思います。そして「どの結婚も同じように祝福を受けてほしい」という気持ちを形にしたいと考えました。
この作品は「同性婚をフラットに描く」ことをテーマとし、「男性と女性」「男性と男性」「女性と女性」の3組のカップルが祝福を受ける様子を描いています。3枚に共通しているフラワーシャワーの花びらの色は性的マイノリティの象徴であるレインボーフラッグの色(赤、オレンジ、黄色、緑、青、紫)とし、虹色のエフェクトで画面を彩っています。ポーズ、表情、衣装、背景、式テーマ…それぞれのカップルはどんな式を挙げたいだろうかと思いを巡らせました。
誰もが性別に関係なく堂々と「この人と生きていきたい」と言える日が来るようにとの願いを込めて作品タイトルをつけました。人々が偏見を持たず問題への関心を抱くことが、同性愛への理解のある世の中を作る第一歩となると思います。この作品が「どの結婚も幸せそうだな」「こういう結婚の形も悪くないな」と、ほんの少しでもご覧になった方の心を動かすきっかけとなれば幸せです。
誰もが大切な人の隣で人生を歩んでいけますように。
〈男性×女性〉式テーマ:和婚
〈男性×男性〉式テーマ:幸福
〈女性×女性〉式テーマ:薔薇とリボン
髙瀬 香恋
イラストレーションコース
このコースのその他作品