夢の中へ行ってみたいと思いませんか??

4月 26日, 2013年
カテゴリー : 過去の公演 

こんにちはツチヤです。

みなさんの今日見た夢はなんだったでしょうか?

私は行ったこともないと思える場所で、友人や会えるはずもない芸能人の方とバーベキューをする夢をみたような…

さて、春秋座では着々と4月27日(土)上演の『カルデロン』の準備が行われています。

実は、私はひと足お先に座高円寺で行われた東京公演を拝見いたしました!!

この作品は17世紀スペインの劇作家、ペドロ・カルデロン・デ・ラ・バルカの戯曲『人の世は夢』に触発され、パゾリーニが1967-68年パリ五月革命の頃に書いたものです。

様々な夢をみる主人公・ロサウラ(河合杏南さん)。彼女は目覚めるたびに違う世界に…

川村毅さんが歩んでこられたパゾリーニの旅の最終章ということで、これまでのパゾリーニ作品の演出や構成がふんだんに散りばめられた舞台になっております。

その中で、私がご注目いただきたいのは何と言っても宇野亜善良さんデザインの衣裳!

今回は目覚めるたびに違う世界になっているため、キャラクターも多く、その衣裳・美粧にもぜひ目を凝らしてご覧いただきたい!

そしてそして、今回もそのデザイン画を展示しております。

そちらもどうぞお楽しみに~ 

ツチヤ

舞台裏からコンニチハ!vol.62

4月 25日, 2013年
カテゴリー : 舞台裏レポート, 過去の公演 

皆様こんにちは。上田でございます。

冬が戻ったように京都は寒い日が続いています…。まだまだ厚手のコートはクリーニングに出せないみたいです。(涙)

4月20日に春秋座で行われた『寺内タケシとブルージーンズ・コンサート』。
2009年に開催したキャンパスコンサートから実に4年ぶり2回目の春秋座でのコンサートでした。

この日も寒かったのですが、外の寒さは忘れるほど会場は熱気に包まれていました!

寺内さんご一行が春秋座に到着された時、上田は寺内さんと握手をさせていただきました。両手でグッと握ってくださったその手は大きく厚く感じました。約70年ギターと共に過ごされた証でしょうか、とても感動しました。


最前列中央から見たステージ。
この正面にテリーが!ファンにはたまらない近さです!

舞台の両側に高く詰まれたスピーカー。迫力あります!


舞台の両側に高く詰まれたスピーカー。迫力あります!

 

袖(主舞台の外側の舞台部のこと)から見たステージ。

ドラムセットが見えます。

写真を撮っていた上田の横ではドラマーさんがドラムの練習をされていました。

下手側の袖では、ギターの弦の張替えやチューニングがされていて興味津々。しかし作業の邪魔をしてはいけないと思いはやる気持ちを抑え舞台を後にしました。

本当はもっと見ていたかったのですよ~(ToT)

いざ開演!

ステージのセットの都合上、緞帳は上りっぱなしでした。そして颯爽と真っ白のスーツに身を包んだテリーが登場!(あえてテリーと呼ばせてください。)

御年72歳とは思えないギターテクニックに上田は仕事を忘れてステージに釘付けでした。

演奏の合間には「寺内―!」や「テリー!」といった声援や手拍子が飛び交い、観客の皆様の目がキラキラと輝いていました。

ラストは観客総立ちで大盛り上がり!「メンバーと観客が一体になった!」と感じました。

テリーもお客様も輝いていたぜ~!!(^▽^)/

次回、京都芸術劇場では今週末土曜日にカルデロンを開催します。
川村毅構成・演出により、パゾリーニ戯曲集に収められた全6作品を、初翻訳日本初演する企画の最終章です。
この機会をお見逃し無く!皆様のお越しをおまちしております。

上田

『劇場の顔!!』

4月 24日, 2013年
カテゴリー : KPACへようこそ, 学生目線 

はじめまして!

舞台芸術研究センターのイマイと申します。
宜しくお願いいたします。

さて先日、今年度のフロントスタッフ研修を行いました。

京都芸術劇場のフロントスタッフは本学の学生たちが中心となって運営しております。今回はそんなフロントスタッフになる為に、3日間にわたって研修が春秋座にて行われました。

学生フロントスタッフの先輩がお手本となって、研修生も一つ一つ真剣に学んでいました。

初日は立ち振る舞いから挨拶、チケットのもぎりまでを一人ずつ繰り返し何度も研修していきました。あまりなれない動作にぎこちない動きの研修生たち。

二日目は主に客席へお客様を誘導する研修を行いました。上演中の暗い中でも安全にお席まで誘導するのはなかなか大変なんですよね。案内する側、される側どちらも経験し、どのように案内をしたらよりよいか自分たちでも考えていました。

最終日の三日目は総ざらいで、お客様をご案内する実践を何度も繰り返し行いました。初日から比べると研修生の姿勢や立ち振る舞いがとてもきれいになって、フロントスタッフとしての気持ちが芽生えているようでした!

これから私も、劇場にお越しいただくお客様により快適に舞台をご覧いただけるように学生フロントスタッフとともに皆様をお出迎えさせていただきます!!

イマイ

今日はニャンの日 パート24 I can walk through the door!

4月 22日, 2013年
カテゴリー : 今日はニャンの日 

ニャンの日担当、制作助手のツカモトです!

近頃は寒かったり暖かかったり、もうよくわからない気候ですね。

さて、我が家では昨冬、猫達の出入りのたびに
リビングのドアを開けていただめ、寒さに震えておりました。
ついに寒さに耐えかねた家族が、今から2ヶ月前に
猫扉を購入、設置いたしました!

こちらが、その時の写真。

二匹とも遠巻きに見るだけでなかなか使ってくれませんでした。

そして、こちらが今朝の写真!

頭で押して、、、、

いかがですか、この成長ぶり!
扉をぬけた後、私のところにあいさつに来てくれました。

そんなこんなで我が家は今日もにぎやかです。
ここからはそんな日常の一コマをご覧ください。

本棚から様子をうかがったり、
窓際でまどろんだりするミラコ。


爪を噛むペトチ。

布団を恍惚の眼差しでもみもみするプイプイ。

いかがでしたでしょうか?
皆さまに少しでも楽しんでいただければうれしいです。

もうすぐ窓際からの日差しが気持ち良い季節になりますね。
どんな猫の様子が見られるか楽しみです!

ツカモト

本日の京都芸術劇場は…

4月 20日, 2013年
カテゴリー : KPACへようこそ, 過去の公演 

春秋座にて

寺内タケシとブルージーンズ・コンサート

がございます。
開演15:00、開場14:30となっております。

上演時間は2時間20分程を予定しております(途中休憩あり)。

当日券もご用意しております。

皆様のご来場をお待ちしております。

舞台芸術研究センター

本日の京都芸術劇場は…

4月 13日, 2013年
カテゴリー : KPACへようこそ 

studio21にて

P.P.Pasolini’s Calderon『カルデロン』
関連企画(2)映像上映会
「これまで上演してきたパゾリーニ企画を振返る!!」

がございます。
開演12:00、開場11:40となっております。

作品の開始時間と上映時間は
Ⅰ12:00~ 『オルジァ』リーディング(1時間38分)
Ⅱ14:00~ 『豚小屋』 (1時間41分)
Ⅲ16:00~ 『騙り。』 (1時間39分)
Ⅳ18:00~ 『文体の獣』(1時間33分)
となっております。

入場無料です。
ご予約のない方もお入りいただけます。

皆様のご来場をお待ちしております。

舞台芸術研究センター

本日の京都芸術劇場は…

4月 12日, 2013年
カテゴリー : KPACへようこそ 

studio21にて

P.P.Pasolini’s Calderon『カルデロン』
関連企画(1)トーク
「パゾリーニ最終章を語る!」

がございます。
開演16:00、開場15:40となっております。

開催時間は約60分を予定しております。

入場無料です。

皆様のご来場をお待ちしております。

舞台芸術研究センター

託児ありますよ!

4月 10日, 2013年
カテゴリー : 過去の公演 

制作助手のツカモトです。

いよいよ暖かくなってきましたね。
ツカモトは今の時期以外の気候が苦手なので、本当にうれしいです。
インドア派な私もつい出かけて写真なんて撮ってみました。


ブログ常連の(?)ねずみさん。
近隣で有名な銀月荘の枝垂桜と。

そして、4月ですね。
皆さまどのような新年度をお迎えでしょうか?

さて、5月18日(土)『鼓童 ワン・アース・ツアー2013 ~伝説』は、
おかげさまでチケット完売間近です!!
是非是非お早めにお問合せください。

また、今回の公演は託児をおこないます!
お子様は3歳以上からご入場可能ですが、
3歳に満たないお子様がいらっしゃる方は是非ご活用ください。
詳細はこちら

京都芸術劇場は4月からイベント目白押しです。
http://www.k-pac.org/schedule.html
是非お立ち寄りください。
哲学の道への寄り道もオススメです。

ツカモト

あらすじとミニ知識

4月 06日, 2013年
カテゴリー : 過去の公演 

皆様こんにちは。上田でございます。
ふと下を見ると、道端のたんぽぽがひなたぼっこをしている様に黄色い花が咲いていました。蝶々も花の蜜を求めてひらひらと舞っていて心が和みました(*´▽`*)
蝶々といえば7月に春秋座で開催します歌劇『蝶々夫人』全2幕
本日は『蝶々夫人』のあらすじを紹介いたします。

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舞台は100年ほど昔の長崎。
元士族の娘で今は芸者に身をやつしている蝶々さんはアメリカ海軍士官ピンカートンと結婚することになる。しかし、つかの間の気紛れのつもりのピンカートンはアメリカへ帰ってしまう。いつの日か戻ってくるという言葉を信じて待ち続ける蝶々さん。
3年後、ピンカートンは日本に戻ってくるがアメリカで別の女性と結婚しており、帰りを待ちわびていた蝶々さんの思いを知って深い後悔の念に駆られ去ってゆく。
蝶々さんはピンカートンとの間に生まれた子供に別れを告げ、そして、、、
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歌劇『蝶々夫人』全2幕は、ジョン・ルーサー・ロングの短編小説『蝶々夫人』を1900年に戯曲化されたものが原作となっています。

1900年に『トスカ』(プッチーニの代表作オペラ)初演のためロンドンに渡ったプッチーニはロング・ランで評判の芝居『蝶々夫人』を観劇しました。
次作のテーマを思い巡らせていたプッチーニは、自分の好みにあう悲劇的で純情なヒロインを見出し大変感動し、『蝶々夫人』のオペラ化を決めました。
プッチーニは日本音楽や文化などの資料を集め、構成を練りに練り、全体の構成を何度も変えながら作曲を続けていました。
また、プッチーニが尊敬するヴェルディの死や、自身も持病の悪化や交通事故で大腿部の骨折、結婚など様々な右往左往ありながら、1904年にミラノのスカラ座で初演されました。その後も『蝶々夫人』は、世界中に拡がり今日でも上演され続けている名作となりました。
今回、春秋座では初演版を元にしたミラマーレ・オペラオリジナル改訂版で上演します。

プッチーニがロンドンで芝居『蝶々夫人』を観劇しなければ、オペラ『蝶々夫人』は誕生しなかったかもしれない、と思うと運命の出会いとは不思議なものですね~。
学生さんにも自分の作品や何か将来に繋がるかも!?是非観て頂きたいです!

歌劇『蝶々夫人』全2幕のチケット発売日は、友の会会員の方は4月9日(火)、一般発売日は4月10日(水)です。両日とも朝10時から発売です。

皆様のお越しを心よりお待ちしております。

上田

世阿弥生誕650年、観阿弥生誕680年記念

4月 01日, 2013年
カテゴリー : プロデューサー目線, 過去の公演 

 今年は、能の大成者である世阿弥の生誕650年にあたり、また奇しくもその父観阿弥の生誕680年記念に当たります。半世紀前の1963年に、当時盛りの花であった故観世寿夫氏らと、世阿弥生誕600年祭の行事に参加したものとしては、この50年の間に能楽界に起きた変化に改めて驚かされると共に、自分自身と能の世界との関係の多様化に、一つの時代が終わったことを痛感させられます。

そもそも、600年祭の折には、私は東京大学の助手になったばかりの30歳でしたから、半世紀先のことなど、予想もつきませんでした。香西精先生が、大和の補巌寺で永代供養帳に「寿椿」の名を見出し、それが世阿弥の妻の名であることから、ここが世阿弥の菩提寺であることを立証し、すでに廃寺にはなっていましたが、臨済宗の導師をお招きして、お供養をしたこと、臨済禅の典礼が見事に音楽的で、「義満はこういう音楽的に華麗な典礼が好きだったのですよ」と、香西先生が説明なさったことなど、昨日のことのように思い出されます。観世寿夫のお蔭で、というか、観世寿夫が、あまりの若さで亡くなってしまったために、演能の現場と「能の記憶」とを、最も鋭く深く繋ぐテクストとして、世阿弥の『伝書』は、私にとって欠かすことの出来ないものとなったのでした。

 半世紀後の現在、幸い京都芸術劇場では、観世銕之丞師と銕之丞家、片山九郎右衛門師と京観世の方々、人間国宝野村万作師と人気絶頂の萬斎師を中心とした和泉流と、新進気鋭の茂山逸平師のエネルギーが巻き込んでいてくれている茂山家の長老方、加えて、笛の藤田六郎兵衛師、小鼓の大倉源次郎師、大鼓の亀井広忠師らを中心とする、目下、「真の花」を咲かせ続けている囃子方の方々といった、これは手前味噌ではなく、他所ではなかなか出会うことの出来ない出演者で、優れた舞台を作り出すことが出来ているのも、観阿弥・世阿弥から観世寿夫に到る名人上手の「花の力」が寄り添ってくれているものと、有難く思っているのは私だけではないはずです。

今回の「観阿弥生誕680年・世阿弥生誕650年記念能」は、観世宗家の当代清和師に、春秋座の歌舞伎舞台を活かした『翁』を舞っていただきます。50年前には想像もつかなかった企画ですが、舞台芸術である以上、能も「活きもの」ですから、敢えてこの実験を引き受けてくださった観世宗家には、京都芸術劇場関係者一同、深く感謝申し上げる次第であります。

研究史的には、いまだ不明なところの多い『翁』ですが、最新研究に基づくパネル・ディスカッションを、天野文雄先生(大阪大学名誉教授・文化庁関西分室長)と松岡心平先生(東京大学大学院教授)にお願いする予定です。

渡邊守章
(舞台芸術研究センター所長・演出家)

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