今年はさらにボリュームアップ

8月 08日, 2014年
カテゴリー : 公演レビュー 

皆様こんにちは。上田でございます。
先日、軽度の熱中症になってしまい倒れてしました…
センターでは風邪も流行しています。
皆様この時季は特に体調管理にはお気をつけください(>_<)

さて、話は変わりまして、
8月1日(金)に
京都造形芸術大学 大阪サテライトキャンパスで
『演じる高校生』のためのワークショップ・スタッフワークレクチャーを行いました。

このワークショップは
毎年冬に開催している春秋座恒例公演『演じる高校生』の関連企画として2010年度から始まりました。
演技トレーナーの指導による演技の発声法や演技メソッドを体験するワークショップで、毎年参加人数も増え、好評を得ています。

今年度は、高校生の夏休み期間を利用し、
さらにワークショップの幅を広げ
高校生のための演技ワークショップに加え、
舞台を支えている裏方について学ぶスタッフワークレクチャー、演劇部顧問の先生のための演技ワークショップと盛りだくさんの講座となりました。

スタッフワークレクチャーでは、
他校の部員とディスカッションすることで、普段あまり接することがない他校との交流をすることが出来たのではないでしょうか。
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別教室では、
顧問の先生のための演技ワークショップをおこなっており、
ワークショップの前に、
演劇部の先生が
演技指導方法など講師に相談し、意見交換もされていました。
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こういう話をされていました。
『演劇はチームスポーツと同じであり、
バレーボールで例えると、エースアタッカーだけでは試合に勝てない。そのエースアタッカーを目立たせるためには、周りのサポートが必要。
また、試合だけやってもうまくはならない。
自分の欠点を試合で見つめなおし、その部分を試合で直すのではなく、基礎練習で改善することが大事である。
演劇も基礎や訓練が大事だ』

私は演技を指導することや演技をすることはないけれど、
横で聞いていて大きくうなずいてしまいました。
自分が演技とかかわりがなくても、共感できるものはあるのですね。
メモを取って聞入っていました。

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高校生と顧問の先生の熱心な姿を見ると
こちらもとても身が引き締まります。

 次回のワークショップを開催の有無はまだ決まっていませんが
これからも続けていければ、と思っています。
少しでも”演じる高校生”の役に立てたらいいなぁ

上田

【学生レビュー】ミュージカル『王様と私』

7月 24日, 2014年
カテゴリー : 公演レビュー, 学生目線, 舞台裏レポート 

皆様こんにちは。上田でございます。
ミュージカル『王様と私』に大勢のお客様がご来場いただきました。誠にありがとうございました!
何回も繰り返すカーテンコールにスタンディングオーベーション!満席の会場が興奮のるつぼのうちに幕が下りました。

さて今回、舞台芸術学科で舞台衣裳を製作している4回生の学生が、本人の強い熱望により、衣裳スタッフの見習いとして参加が実現しました。
初めてプロの現場に立会い、新鮮な刺激を受け良い勉強になったのではないでしょうか。
これからも大いに精進してがんばってほしいです!

ということで、今回のブログは、『王様と私』の衣裳スタッフを初体験した西村さんに書いてもらいました。

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こんにちは! 初めまして、舞台芸術学科四回生の西村咲郁です!
最近蝉が鳴き始めて一気に夏がやってきたように感じているこの頃です!暑いですね。

先日、春秋座で上演されていた「王様と私」の衣裳部さんに関わり、今回ブログを書かせて頂くことになりました。どうぞよろしくお願いします!

もともと、私は大学で舞台衣裳を主に製作しているのですが、このようなツアーで回られている大きな公演の衣裳を間近で見ること、触ることは初めてでしたので、とても刺激的な機会となりました。
私が付かせて頂いたのは本番の前日、仕込みの日で、搬入や衣裳のメンテナンス(洗濯や手直しなど)の作業を主に行いました。
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当日、東宝舞台の衣裳部の方々に初めてお会いし、始めは緊張していた私でしたが、みなさん気さくな方で、作業をお手伝いしながらも色々と教えてくださりました。
衣裳部さんは全員で5人いらっしゃって、それぞれ担当の衣裳があり、テキパキと作業をする姿に、プロの仕事というものを間近で拝見しました。

メンテナンスの作業などは、地道な作業が多いのですが、その積み重ねが作品に大きく関わってくるので、気の抜けない大切な作業だと感じました。
 例えば、ボタンが取れかかっていたり、汚れている衣裳を役者さんに渡してしまったら、それはかなりテンションを下げてしまう、と。役者さんが気持ち良く衣裳を着てもらうことで、モチベーションを上げ、結果、作品のクオリティに貢献していくのだと衣裳部の方に教えて頂きました。
それは自分が今後作品を作る上でも意識すべき、大切なことだと感じました。

私は次の日、本番をお客さんとして拝見したのですが、やはり、前の日に蛍光灯の下で見ていた印象よりも照明が当たることで豪華さがパワーアップしており、驚きました。
また役者さんが着ることによって、衣裳も生き生きしていました!
 あと、昨日触っていた衣裳が出てきたときは、なんだか嬉しくなっちゃいました(笑)

今回1日という短い時間でしたが、現場に行かせて頂いたことで、学ぶことがたくさんあり、とても濃い時間を過ごすことができました。
これらを自分の糧にして今後の制作などに、活かしていきたいと思います!

それでは、ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
 

舞台芸術学科 舞台デザインコース 4回生
西村咲郁

 

【学生レビュー】加藤登紀子 春秋座コンサート

6月 06日, 2014年
カテゴリー : 公演レビュー, 学生目線, 舞台裏レポート 

皆様こんにちは。上田でございます。
つい先日まで連日の真夏日が嘘みたいに関西も入梅をしましたね。
少し暑さも和らいで心地がいいです(^o^)

さて、5月24日に開催しました『加藤登紀子 春秋座コンサート』。
このコンサートは、登紀子さんの音楽の原点であるシャンソンを見つめ直し、長年温めてきた企画で、大変盛況裡に幕を下ろしました。

お客様からのアンケートで

「登紀子さんとピアフの生き方に元気つけられた!」

「ピアフとデートリヒの歌が心に響いた!」

などの感想を頂きました。
影響力のある人はその人生で人々を魅了してしまうのですね。

また今回、大学内にある劇場ということもあり、登紀子さんの希望で舞台芸術学科 演技・演出コース1~2回生39名がコンサートに出演。
演出上とても重要な反戦を訴える若者の群集、終盤のピアフの葬儀に参列する場面でした。
RIMG8641リハーサルでは登紀子さんが直々に学生へ演技指導!

コンサートに出演した学生が感想を書いてくれました。
このコンサートで初めて舞台に立つ学生も多かったと思います。プロの現場を見て今後の製作活動の刺激になってくれたら嬉しいなぁ(*´▽`*)

 

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皆さん、初めまして!
この度、『加藤登紀子  春秋座コンサート』の記事を書かせていただく事になりました、舞台芸術学科1回生の杉江と申します。最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

5月24日(土)『加藤登紀子  春秋座コンサート』に出演させていただきました。

加藤登紀子さんの事は、知っている人も多いと思います。特に団塊の方々は。自分も聞いたことはあります。親から加藤さんの話を聞いて、何かバリバリやってる人なんだな、と思っていましたが、実際にお会いしてみると、おしとやかな雰囲気でびっくりしました。

今回の演目は『ピアフの生きた時代』。実在の人物、エディット・ピアフの人生を、同じく実在の人物であるマレーネ・デートリヒが語るというものです。ピアフもデートリヒも、加藤さんが演じられました。

コンサートの中で出演させていただいたシーンは、反戦デモ行進のシーンで、デモに参加している若者の群衆として、学科の皆と出演しました。加藤さんと一緒に盛り上がり、反戦デモのシーンでしたけど、楽しい気分になりました。

その次に出演させていただいたシーンは、ピアフのお葬式の場面。加藤さんは革命の時とはうってかわって沈んだ雰囲気を醸し出していて、雰囲気を場面によって即座に切り替えられるところが凄いなと思いました。

今回のコンサートを通して、加藤さんの魅力に引き込まれました。声も性格もしっかりとした人で、魅力的な方でした。

そして、実際にプロの方々とお仕事するのは、とても得るものの多い体験でした。失敗できない上、大勢の観客達に見られて半端なく緊張しましたが、プロの方々はこれを公演期間中ずっと味わっていると思うと流石だなと思いました。いつかは自分も、緊張に負けずに堂々と演じられる人になりたいと思います。

そして、加藤さんの他のコンサートにも足を運んでみたいです。あのはっきりとした歌声を、もう一度聞きたいです。

では、最後までお付き合い下さり、ありがとうございました!

杉江泰典
舞台芸術学科演技・演出コース

 

【学生レビュー】演じるシニア企画2013 春秋座サバイバーズ 『レジェンド・オブ・LIVE』

4月 09日, 2014年
カテゴリー : 公演レビュー, 学生目線 

これまで出演者の紹介をしてまいりましたが、森川稔さんと中田貞代さんの紹介をあえてはずしておりました。
というのも舞台の演出上出演者であることを伏せるためです!
ご覧になった方はお分かりの通り、開場中から客席での演技は始まっていました。そんなお二人を改めてご紹介いたします。

 シニア_森川_中田

 

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こんにちわ、お久しぶりです!
前回、池田亮司さんの『super position 』で記事を書かせて頂いた、フロントスタッフのヨコタです!
今回は、3/22と23にありました「レジエンド・オブ・LIVE」についてブログを書かせて頂きます!

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舞台が始まる前から、演技が始まっていたり花道を使用したり、人が飛んだり舞台が回ったりと・・・見ている私達、同時に出演者の方が楽しめるような演出が至る所に散りばめられていました!

 そして!この舞台を語る上でなくてはならないのが、キャストのほとんどが初舞台でしかも、シニアの方ということ!

どの方も初めて感や年齢を感じさせないくらい、素敵な演技やダンスをされておられました。

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当日はフロントスタッフとして場内に入って居いたのですが、良い演技をされても「泣くまい!」と思っていたのですが、最後の最後でとんでもない感動する演技をされる方がおられて涙がポロポロ出てしまいました・・・。他のフロントスタッフに「泣いた?」と聞くと「泣くのを堪えてた!」と言う人が何人もいました!それくらい胸にじーんとくる演技をされておられたのです。

そして!なんと言っても、どの方もものすごく生き生きと楽しそうに演技やダンスをされておられた事が印象深いです!

私達若い世代も、もっと好きなことやりたいことをやっていかなければ!負けてられない!という気持ちにさせられたした!

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素人さんやからと言って甘くみてはいけません!とんでもない演技をされますよー!

是非、みなさんもプロ・アマ関係なく色々な舞台を観てみてください!
それぞれで違った楽しみがあるので!

ここまでのお付き合いありがとうございました!

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(舞台写真撮影:清水俊洋)

横田
春秋座学生フロントスタッフ

【学生レビュー】春秋座 能と狂言

2月 13日, 2014年
カテゴリー : 公演レビュー, 学生目線, 過去の公演 

初めまして、こんにちは。

『能と狂言』の記事を書かせていただけることになりました、春秋座フロントスタッフ文芸表現学科クリエイティブ・ライティングコース二回生の光井です。

 

遅くなってしまいましたが、最後まで読んでいただけると幸いです。

 

 

2月2日(日)に『能と狂言』を観に行ってきました。

小学生のときに映画『陰陽師』で野村萬斎さんを見たときからずっとファンで、舞台上の萬斎さんを観るのは今回が三回目でした。

 

前半の狂言の演目は「棒縛」。酒を飲めないように腕を縛られた召使いたちが、どうにか酒を飲もうとする場面が笑いを誘う演目です。

萬斎さんの動きはいつ見ても軽快で、重さを感じさせない動きに惚れ惚れします。

私も能楽を習っていた時期がありまして、能と狂言は別物なんですが、あれだけ舞えたら楽しいだろうなあと思いながら観ていました。

 

後半は能「船弁慶」。前段では静御前、後段では平知盛の亡霊がそれぞれ主役になる演目です。

義経役の子どもがかわいらしくて、一生懸命なのが伝わってきて微笑ましい気持ちになりました。

主役を演じられていた観世銕之丞さんの静御前の舞が、それはきれいで釘付けになって観ていました。大人の男の人なのに、ちゃんと女の人に見えるのが能楽師のすごいところだと思います。

平知盛が花道から出てきたときには、夜中に道ばたで会ったら怖くて逃げ出してしまいそうだなと思ってしまいました。

花道を脱兎のごとく進んでいく平知盛を見て、能舞台にも花道をつくればいいのになと感じました。能舞台で役者が出入りするのに使われる橋懸りは、だいたいが客席から遠いです。花道のように客席の間を通せば、お客さんが役者を近くに感じることができるし、舞台の迫力も増すだろうと思います。それだけ迫力のある平知盛でした。

 

 

 

今回の舞台を観て、改めて萬斎さんはかっこいいと思いました。あんなにひょうきんなのに、なぜかっこいいんでしょうか。謎です。

萬斎さんのくもんの宣伝が流れるたびに画面を凝視しています。先日もDVDがあるにも関わらずテレビでやっていた『陰陽師』の映画をずっと観ていました。萬斎さん熱は冷めることがなさそうです。

いつか現代劇をしている萬斎さんも観てみたいです。(春秋座で公演しないかなぁ……)

 

萬斎さんだけでなく、もちろん能楽もかっこいいです。

見に来ていた人は年配の方が多くて、若い人や学生は少なかったように思いました。

難しそうとか堅苦しそうとか言われて、興味を持ってもらえないのは悲しいことです。

私だってすべてがわかって観ているわけじゃありません。古典ははっきり言って苦手科目でした。でも楽しいし、面白いと感じます。

もし観る機会があるのなら、毛嫌いせずにそれを活かしてほしいと思います。

 

 

今から言うと鬼に笑われますが、必ず来年の『能と狂言』も観に行きます。

今回はチケットが買うのが遅れ桟敷席になりましたが、来年は真ん中あたりの席を取りたいと思います。がんばれ私。

 

 

では、長々と失礼しました。

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

光井令子
文芸表現学科 クリエイティブ・ライティングコース

【学生レビュー】KYOTO EXPERIMENT 2013 池田亮司『superposition』

10月 30日, 2013年
カテゴリー : 公演レビュー, 学生目線, 過去の公演 

皆さんこんにちわ、はじめして!

春秋座フロントスタッフ、美術工芸学科日本画コース2回生のヨコタといいます!よろしくお願いいたします。

イマイさんから「今度の池田亮司のやつ見に行くの?じゃあ、ブログ書かない?」とお話をいただき、今回書かせて頂くことになりました。

めちゃくちゃな文章を書くと思いますが、最後まで読んで下さると嬉しいです!

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10月25日(金)のKYOTO EXPERIMENT 2013 池田亮司superposition観てきました!

率直に感想を述べると、「ものすごくかっこいい!」の一言です!

電子音楽が好き・興味があるというのと、去年のKYOTO EXPERIMRNT 2012 池田亮司datamatics[ver.2.0] で当日フロントスタッフで入っていた時にモニターで観てすごく気になっていた、ということで今回観に行く事にしたのですが・・・・・。

量子力学や数学的概念など私の苦手意識の強いものたくさんが出てくるのか、と思うと楽しめるか不安でしたが、そんな不安が一気に吹っ飛ぶくらい楽しめる作品でした!

最初暗闇の中ほんのり青白いに光に包まれ、浮遊感の感じていたのですが、どんどん光がバチバチとなる瞬間があるのですが、その間ずっと目を開けて見ていると、今度は不思議な別世界に吸い込まれる感覚に襲われました。

そして、音もかっこよくて・・・・ただかっこいいだけでなく、時たま心音の様に聞こえとても気持ちがよくて今でも忘れられません。

観終わったとき映像と音が止んでも、まだ見て聴いている感じがして「あれ、いつの間に終わったん!!?」となりましたが、しばらくすると、頭の整理がついて「す、すごいものを見てしまった!!!」という言葉が夜寝るまで頭の中を駆け巡っていました朝起きると、「私昨日、ビッグ・バンから世界の創立までを一気に体感したんや!!!」という気分になりました!(笑)

会場限定先行発売 池田亮司さん最新作 「supercodex」

会場限定先行発売 池田亮司さん最新作
「supercodex」

いろんな感覚や気分を味わえて、ほんとうに観てよかったという気持ちでいっぱいです!

どんなモノにでもいえるのですが、作品を正しく理解するのも大切ですが、しっかり観て聴いて体感して自分なりに作品を理解することも大切やと思います。

皆さんも是非「観たいけど、理解できるかな~」なんて思いは捨てて、いろんな作品を観て行ってみて下さいね!

 

長々と書いてしまいすいません、お付き合い頂きありがとうございました!

 

横田
春秋座学生フロントスタッフ