踊り踊るなら、ジプシー音楽と。

9月 16日, 2012年
カテゴリー : 過去の公演 

夏も去り、秋がやってきますな…まだ暑いですが。
わたくしツチヤの故郷では、夏には盆踊りをしておりました。
私の街の盆踊りは「ようこそ~ようこそ~」という歌詞で始まるのですが、なぜか、
物悲しい哀愁と憂いが混じった日本の歌謡曲といった感じでした。

しかし子どものころは、夏祭りに公園でみんなで輪になって踊るのが楽しくて
今でも口ずさみながら踊ることができます!
きっと現在も故郷では踊り継がれていることでしょう。
夏の思い出です…

さて、皆さんはもうご覧になりましたか?
10/14開催のラースロ・ベルキとジプシー楽団&ダンサー特別インタビュー

今回の来日で、ラースロさんと楽団の皆さんは他の場所でもコンサートされるそうなのですが、なんとダンサーの2人は春秋座でのコンサートにのみ出演してくださいます。

そこで、まずはダンサーの2人にインタビュー。今回踊ってくださる踊りや、ハンガリーの民族舞踊に関しても教えていただきました。

私が気になっていた、瓶を頭の上にのせて踊っている姿…

そのことも少し教えていただきましたよ!
世界各国に民俗舞踊があるということは、やはり人間は音楽と踊ることが好きなのでしょう!!

さあ、まだご覧でない方は是非お読みいただければと思います~

ラースロさんのインタビューもまもなくアップされますので、

ご期待あれ!!

ツチヤ

お早めにどうぞ!

9月 14日, 2012年
カテゴリー : 過去の公演 

制作助手のツカモトです。

暑い暑いと言っている間になんともう9月も中旬ですね!
そして、KYOTO EXPERIMET2012開催まであと一週間と迫ってきました!
はやく自分のスケジュールを調整してチケットを予約しなければ、、、。

さて、KYOTO EXPERIMET2012の公式プログラムである
池田亮司さんの『datamatics [ver.2.0]』はまだ一ヶ月ほどさきですが、
チケットは残席が少なくなってきておりますので、
はやめの購入がオススメです!

池田さんは現在韓国で行われているソウル国際メディアアートビエンナーレ
(Mediacity Seoul 2012)にも参加されていますね。

このイベントは2000年から2年に一度行われており、今年で7回目。
現代的な科学、哲学、技術に影響されたメディアアートなどを紹介しているもの。
ホームページは韓国語と英語のみではありますが、
なんとすべてのアートは無料で見られるそうですので、
韓国にいらっしゃるかたは是非ご覧になってみてはいかがでしょうか?

そして、もちろん10月20日の春秋座での
オーディオビジュアルコンサートもお見逃しなく!
展示ではないライブ感は京都でしか体験できませんよっ!

ツカモト

「ファンタスティックス」を見に行ってきました。

9月 13日, 2012年
カテゴリー : 過去の公演 

大嶋です。
夏が大好きな私は、夏の暑さを記憶に刻み込むため、劇場から少し離れたところにあるエアコンも扇風機もないラーメン屋で、アツアツの味噌ラーメンを食べて、過ぎ行く季節を名残惜しんでいます。
皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

さて、ミュージカル「ファンタスティックス」。私、拝見してきました。
と、いっても今公演のものではなく、ブロードウェイで上演しているものです。

劇場の場所はこちら

大きな地図で見る
※矢印が付いているところが劇場の位置です。
劇場の入り口を探してみてください。
看板が目印です。
正直迷いました。

劇場は普通のビルの中にあります。
ビルのフロアを改築して劇場にしてますから、舞台照明から役者さんの頭の位置がギリギリです。
客席数は200~250席程度。ビルのフロアを改築してつくっている都合上、センターから見る席と上手・下手のサイドから見る席と分かれています。
なんといっても客席から舞台までが本当に近い!小劇場の醍醐味ですね。

「ファンタスティックス」はシンプルな装置、ハープとピアノだけの演奏、キャストは8人だけというコンパクトなものでありながら、見る人のイメージを喚起させる舞台です。大掛かりな装置でスペクタクルな舞台も見ていて楽しいですが、息遣いまで聞こえてきそうな、俳優のみなさんの演技を感じ取るのも良いです。

ブロードウェイには中々行けませんが、春秋座でぜひ!

大嶋

ミュージカルの曲にはドラマがある!

9月 11日, 2012年
カテゴリー : 過去の公演 

皆様こんにちは。
先日、名古屋に野球観戦に行ってきました上田です~
京都と名古屋って意外と近い。また行きたいな~

名古屋といえば愛知県、愛知県といえば鈴木ほのかさんの出身地。
今回は、「ミュージカルに乾杯」の内容を少しだけお教えします♪

ある京都のおしゃれなバー“シュンジュウ ザ バー”。
そこへ訳ありな感じでやってきたミュージカル女優 来座峰子(鈴木ほのか)と、これまた訳ありなバーテンダー(安崎求)。
この二人が織り成す会話から、ミュージカルの歴史やどのような経緯で作品が生まれたのか、など“ミュージカルのルーツ”を探っていきます。
「へ~、ミュージカルってそんな歴史があったんだぁ!」と思わず頷いてしまう内容になると思います。

第二部では、ミュージカルナンバーのメドレーをお届けします。
一部で見たミュージカルの背景に思いをはせながら、二人の素敵な歌声に酔いしれちゃってさい~(*´`*)

芝居に歌に内容は盛りだくさん!公演が終わった後は、すっかりミュージカル通になっているかも?
ミュージカルの歴史はどういったものなのか、どのミュージカルナンバーが出てくるのか…公演当日までのお楽しみです!
ご家族でも一緒に楽しめるコンサートにお越しくださいませ~

上田

舞台裏からコンニチハ!vol.55

9月 08日, 2012年
カテゴリー : 舞台裏レポート, 過去の公演 

こんにちは。管理のくらはしです。
ずいぶんご無沙汰になっておりました。
今年は昨年より暑さが厳しい夏だったと思いますが、皆様素敵な夏でしたでしょうか。
朝夕は少し穏やかな風も吹いて、秋に向かっておりますね。

さて、春秋座は久しぶりに歌舞伎の公演『松竹大歌舞伎』を無事に終えました。
お越しくださった皆様、ありがとうございました。

8月頃から、じわじわと近づいてくる歌舞伎の足音に、スタッフ一同が久しぶりの緊張感に見舞われていました。
もちろん私もです。
でも、不思議とわくわく感もあって。

あれよあれよと、あっという間に公演前日。
この日は、頭取にお越しいただき、楽屋の準備です!

相棒・井川さんと前々日から少し細かいお掃除をしてできるだけきれいな空間にお迎えしようと努力するも、座布団を干す予定の前日に大雨に降られたり、今回ものっけから波乱万丈。

そして、頭取の依頼で、楽屋へ上敷を全面張り!

汗だくの中、がんばりました!

上敷はいろんな場所に対応できるように、まちまちの大きさなので、広げて、ああでもないこうでもない、こっちの向きがいいだのなんだと。
張り終えたら、ぞうきんで水拭き。

完成した時の達成感っていったら!
いや、この上敷準備の作業、正直しんどいんですね。・・・それを全面という。
たるみを伸ばさないと、上敷のへりの部分は留めておかないと躓くし、きれいにしておかないと、衣装が汚れてしまうので、必ず水拭きをしています。
でも、実は結構すきだったりします。

終えてみてそのことを感じました。

当日は朝から搬入と仕込み本番は昼夜の2回。
12:30の1回目に向けて急ピッチで準備を行いました。

私もお客様を迎えるにあたり、最終確認。

学校の中にある劇場。この日は平日ということもあり、学校は通常営業!
学内を歩きまわる中で、いろんな方に「今日は忙しいね。」「順調?」などとお声を掛けていただきました。
こんなに周りの方にもお気遣いいただいているのは、本当にあたたかく有難いことだなと思いました。

実際、劇場が建物の奥にあるということでわかりづらく、インフォメーションではよく対応していただいているし、きっと学内を歩く職員の方は、春秋座への道を尋ねられて、案内してくださった人もいると思います。
また出演者のタクシー対応には警備さんもお手伝いしてもらっていたりと学内の方にも助けていただきなら、劇場を運営しているのだなとつくづく思いました。

学生のフロントスタッフが案内を行うこともそうですが、学内で支えられてるというのも春秋座の特徴と言えます。

そんな感じで、嵐のようではありましたが、無事に公演が終わりました。

秋はまだまだこれからです。
春秋座は10月に秋にぴったりなコンサートが待ち構えています!
人気のシリーズ『ミュージカルに乾杯♪鈴木ほのか&安崎求DUOコンサート』『ラースロ・ベルキとジプシー楽団&ダンサー』で、楽しい秋の時間を過ごしに来られませんか?

くらはし

本日の京都芸術劇場は…

9月 08日, 2012年
カテゴリー : KPACへようこそ 

春秋座にて

SASSOON SPECIAL EVENT 2012.9.8

がございます。

開演は14:30、開場は14:00からとなっております。
入場料は無料です。

開催時間は1時間30分ほどを予定しております。
皆様のご来場をお待ちしております。

舞台芸術研究センター

本日の京都芸術劇場は…

9月 06日, 2012年
カテゴリー : KPACへようこそ, 過去の公演 

春秋座にて

松竹大歌舞伎

がございます。

昼の部開演は12時30分、夜の部開演は17時。
開場は各開演の30分前からとなっております。

上演時間は2時間50分ほどを予定しております。
当日券もございます。
皆様のご来場をお待ちしております。

舞台芸術研究センター

本日の京都芸術劇場は…

9月 02日, 2012年
カテゴリー : KPACへようこそ 

春秋座にて

大出雲展(京都国立博物館)関連イベント
神々の国 しまねの神楽

がございます。

開演は13時30分、開場は13時からとなっております。

上演時間は途中休憩を含みまして、3時間10分強を予定しております。
事前申込制のため、当日券はございません。

皆様のご来場をお待ちしております。

舞台芸術研究センター

京都芸術劇場10月・11月公演予告

9月 01日, 2012年
カテゴリー : プロデューサー目線, 過去の公演 

 10月、11月は、二つの特異な企画で開幕します。まずは、「ダムタイプ」のメンバーで、国際的な活動で知られる電子音楽作曲家/アーティストである池田亮司氏の”datamatics〔ver.2.0〕” の春秋座公演です。「現代社会に広がる不可視なデータを知覚化すること」がテーマで、様々な形式(音と映像を用いたコンサート/インスタレーション/出版物/CD)で作品化されるものです。2006年3 月に初演された前作に、新たに第2部を加え、大きくヴァージョンアップした、最終ヴァージョンです。リアルタイムのプログラム計算とデータ・スキャニングを用いることで、前作より、さらに抽象性の高いシークエンスを作り出す、とされています。

 その活動の国際性は、KEXの予告パンフレットにも詳しいですが、そこでも繰り返し強調されているように、「強いストロボと重低音・高周波を使用する」ので、未就学児は入場不可ですし、また心臓の弱い方、ペースメーカーをお使いの方は、入場をご遠慮いただくことになっています。私自身、かつてパリで、「ダムタイプ」の公演を、浅田彰氏に誘われて、パリ郊外の文化会館まで見に行った経験がありますが、そのとき浅田さんから、サングラスと耳栓をお忘れなく、と言われて、実際に舞台を見るまでは、意味がよく分からなかったのですが、ダムタイプの公演の空間に身をおくと、それが誇張でも冗談でもないことが良く分かり、衝撃的な経験をすることが出来ましたから、敢えてここに書いておきます。

 それとは対照的なのが、イスラエルのダンス・カンパニーである「インバル・ピント&アヴシャロム・ポラック ダンスカンパニー」でしょう。イスラエル・日本国交樹立60周年を記念して来日しているカンパニーで、演目は『Gold Fish/ゴールドフィッシュ』。この演目は、子供向きに作られているので、是非お子さんたちに見ていただきたいと思いますが、大人が見ても、心温まる作品です。インバルは、はじめバットシェバ舞踊団で、ダンサーとして活躍するとともに、グラフィック・デザインを学ぶという経歴を持つアーティストですが、俳優・演出家として映画や舞台で活躍していたアヴシャロムとコンビを組んで、見る者を幸せな気持ちにさせずにはおかない、魔法の舞台を作ってきました。イスラエル本国のみならず、世界の様々な国のフェスティヴァルに参加し、数々の賞を獲得していることからも、その舞台の質の高さは想像できるでしょう。

渡邊守章
(舞台芸術研究センター所長・演出家)

歌舞伎の生んだ“ドラマ”

8月 31日, 2012年
カテゴリー : 過去の公演 

もうすぐ、8月が終わりますね~
子供の頃からスーパーマンやバットマン、スパイダーマンの大好きなツチヤです。
先日、映画を見てきました!ヒーローが沢山出てきて世界を救う映画です。
最新のCGを駆使した迫力のある映像とストーリーはお決まりですが、そんなところに大満足でした。

さて、アメリカン・ヒーローが好きな頃から同じく好きだったのが、江戸時代。
歌舞伎の生まれた時代。武士の世の中です。
刀を差し、封建制度のもとで生きる武士のみなさんの社会。
命を掛けて主を守り、恩義と忠義を重んじる。
そんな時代だからこその儚いドラマもあったのかもしれません。

9月6日(木)に開催いたします「松竹大歌舞伎」。

その演目の中から、今日ご紹介するのは
【熊谷陣屋(くまがいじんや)】の物語。


写真:松竹

みなさんは、学校の古典の授業で「平家物語」を習ったことがあるかと思います。
その中で「敦盛の最期」の巻を覚えておいででしょうか?
“みぎはにうち上がらむとするところに、押し並べてむずと組んでどうど落ち、取つて押さへて~”というアレです。
うろ覚えという方に、ざっくり説明しますと…
源平の戦の最中、源氏方の熊谷次郎直実は、波打ち際で身分の高いであろう平家の武者を見つけ声を掛けます。戻ってきたところ押し倒してみると、我が子の小次郎のように若く、美しい顔立ちをしているのを見て、この子を殺してしまったらこの子の親はどんなに悲しむだろうかと悩みます。しかし、源氏方の軍勢が何人もやって来るためここで自分が助けたとしても他の者の手に掛かるうえ、自分も疑われてしまう…直実は後の供養を約束し、他の者の手に掛かるならばとその武者の首をとります。直実は「武士の家に生まれなければこの様なことをしなくても済んだのに、武士の身ほど情けないものはない…」と涙を流し、さらにその青年武者が夜明けに聞こえた笛の音の主だと知ります。
そしてその青年が平敦盛であったと。

平家物語では、敦盛の最期と直実はこのように描かれていますが、歌舞伎は違います!
そう、武士の世・江戸時代。「武士の身ほど…」などもってのほか!
しかし、歌舞伎はこのストーリーに違うドラマを加え、書き換え、
まったく違う新しい物語を生み出したのです!

それが、【熊谷陣屋】。
その一の谷の戦いで敦盛の首をとった直実は陣屋にもどり、そこにやってきた敦盛の母・藤の方と妻・相模に敦盛の首をとった様子を語ります。そこに、敦盛の首を見せるよう義経がやってきます。そして直実が差し出した首をみて、義経は敦盛といいますが、藤の方と相模は驚きます。それは息子・小次郎の首だったのです。直実は昔、相模とのことで危うく落としかけた命を藤の方に救われました。その旧恩を返すため、義経の意向もうけ、我が子を犠牲にしたのでした。

当時の人が映画のように待ちわび楽しみにしていた歌舞伎が生んだ悲しいドラマ。
人と人のつながりの強さは、義経の恩情とそれに命を掛けて応えるヒーロー・直実の心から熱く伝わってきます。
年表だけではわからない江戸時代の人々の様子がそこに見えてくるのではないでしょうか。

ツチヤ

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