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2019年1月28日 ニュース
こんにちは。副手の山崎です。
キャラクターデザイン学科のイラストゼミでは、株式会社B-SIDE LABEL様と
コラボレーションし、ステッカーブランド「B-SIDE LABEL」のステッカーデザインを行う授業が展開されました。
学生それぞれの独自性を大切にしなかがらも商品化を意識し、自身のアイデアを世に出していくことを学ぶこの授業。
イラストを「描く」だけでなく、イラストを通して何を伝えるのか。描いたものをどう魅せるのか。決められたサイズの中でどのようにイラストを使うのか。
イラストレーションとデザインの両方の力を身につけながら、学生たちは商品化を目指しました。
今回はその中で株式会社B-SIDE LABEL様より、B-SIDE LABEL京都店の期間限定商品として選ばれましたステッカーデザインを受賞学生のコメントとともにご紹介します。
2年生 宇敷光さん(長野県立長野高等学校出身)
自分で良いなと思っていたものが全く他者に響かなかったりと、ステッカーをデザインする中でどのようなものが求められているのかを探るところが難しかったです。
ステッカーは見た目のインパクトは勿論ですが、自分のアイデンティティを示すためのアイテムでもあります。「こんな人間になりたいな」と想像しながら、貼ることで自身を高められるようなステッカーを目指しました。
2年生 友田萌香さん(京都府立北嵯峨高等学校出身)
実際に企業の方からの依頼を受けることを想定して、依頼者のニーズに応える大切さを学ぶことができました。ステッカーを制作する上では、B-SIDE LABEL様での人気商品などを拝見させて頂き、どのようなステッカーが求められているのかを考えつつ、デザインする過程で自分の個性を活かす事も意識しました。今回受賞できたことに自信を持って、今後の作品制作に活かしていきます。
2年生 南美帆さん(私立済美高等学校出身)
ふとキリンが水を飲む姿は滑稽だと思ったことがデザインのきっかけでした。その時丁度、古代エジプト神話に登場するメジエドの目が印象的に思っていたので、それを参考にし、キリンと組み合わせました。文字は、開脚するときのぷるぷるらしさを表現するため、あえて左手で書きました。正直自分のデザインが通ったことに驚きましたが、実際に京都店でステッカーが並べられているのを見たときにやっと実感が湧きました。非常に良い経験となりました。
2年生 三宅奈緒さん(私立京都精華学園高等学校出身)
今回ステッカーになったイラストは、元々キノコをモチーフに何か描きたいと思って考えていたもので、最初はもっと可愛らしく仕上がっていました。しかし、折角ならもっと不思議な感じに描きたいなと思い、手足をつけて顔のパーツをなくしました。全体の授業を通して、常に手にとって下さる方の目線に立って考えて制作することが楽しくもあり、難しかったです。
2年生 村上日向さん(私立大阪女学院高等学校出身)
私は、今まで個人的にステッカーなどのグッズを制作することはあったものの、今回の課題のように実際に販売されるかもしれないという中で描くことは初めてでした。ですので、自分の作品が世間的にはどにように見られるのかということをすごく考えました。また同時に、他に無いものを作るということはとても難しかったです。企業の方が自分の絵を見て、いくつか案を下さり制作したものが、実際に誰かの手に届くとわかった時の達成感は計り知れないものでした。
2年生 米田凪沙さん(大阪府立山田高等学校出身)
ステッカーデザインを考える時、大切にしたことはステッカーらしいものの枠で考えるのではなく、自分が生み出せるものの枠で考えるようにしていたことです。自分の絵をステッカーにしたとき、どんな形状でどんなジャンルならステッカーとして見栄えが良くなるか、またステッカーはコレクション性もあるのでそこにも気を使いました。
3年生 榎本清花さん(兵庫県立赤穂高等学校出身)
「自分ならどんなステッカーを買いたいか」を一番意識してデザインを進めていきました。その他には直営店様に足を運び、「どんなデザインのステッカーが売れているのか」等の情報収集をした結果、このようなデザインに辿り着きました。今回の授業を通して、「どんなデザインが求められているのか」を案を出す段階でしっかりと研究するという事の大切さを学びました。
3年生 木村桃子さん(山口市立野田学園高等学校出身)
今回の特別授業を通して学んだことはターゲットを意識することです。B-SIDE LABEL様のお客様層などを考えながら制作に取り組むことで、コンセプトの明確な作品になったと思います。お客様にとってステッカーブランド「B-SIDE LABEL」のステッカーを貼ることが一種の自己表現になっていると思いました。ですので、作品内の言葉はキャッチーなワードと有名な詩を引用することにしました。全体の色やデザインはとにかく女の子らしく、可愛らしくしました。
3年生 小林彩香さん(長野県立長野吉田高等学校出身)
今回、私がステッカーをデザインするにあたって、B-SIDE LABEL様が最初の授業の中で教えて下さったステッカーデザインに必要な五大要素の中から「インパクト」「デザイン力」「メッセージ性」の三つに重点を置いてデザインしました。自分の画風で、どのようにこの三点をクリアするか工夫しました。三点をクリアするために女の子×心情を表す漢字をテーマにデザインしました。
↑学生がデザインしたステッカーが販売されている様子。
↑学生がデザインしたステッカーがパソコンに貼られている様子。
B-SIDE LABEL京都店
住所:京都府京都市中京区寺町通蛸薬師下る東側町521番地
HP:https://bside-label.com/archives/shop/%E4%BA%AC%E9%83%BD
受賞デザインはB-SIDE LABEL京都店で2月5日まで販売しております。
是非、ご覧ください。
2018年12月11日 ニュース
キャラクターデザイン学科の村上です。
今日は本学の学長である尾池和夫先生による地震学の講義「地球の中を見る–日本列島の地下」が行われました。
目に見えない地面の中の構造や地震の成り立ちを知るという講義です。
なぜキャラクターデザイン学科なのに地震学の講義!?と思われるかも知れません。
しかししかし、よく考えてみて下さい。
見えないものを見える形にするために対象を観察し理解するということは
「地震学」でありながらこれこそ「芸術」の本質ともいえるわけです。
地震には発生しやすい季節があるという意外な話や、2038年に起こるといわれている
南海トラフ地震のメカニズムについて解説していただきました。
2038年に地震が起こるとされる根拠については、尾池先生の著書「2038年南海トラフの巨大地震」を参照されたし。
2011年に東日本大震災が発生したときの、過去数日間に渡る地震分布図を1日を
1秒にまとめてアニメーションのようにして見ると、太平洋プレートに強い圧力がかかって
小さな地震が勃発し始め、やがて耐え切れなくなった岩盤が破壊されて巨大地震が発生…!
という様子をリアルに感じることができ、学生たちの間でも歓声が沸き起こっていました。
これこそ見える化による効果ですね。
続いてジオパークの紹介をいただきました。
ジオパークとは、「大地(Geo)」と「公園(Park)」の組み合わせによる造語で、
楽しみながら地球のことを学ぶことができる場所を指します。
ジオパークには場所によって異なる特徴があります。
その多様性を理解し認めることで地球を理解することができる。
つまり地球を理解することによって自然災害にも対応できるようになるということです。
学ぶ上で何より大切なのは、写真や映像だけでものを見るのではなく、実際に現地へ赴いて「観る」ということ。
これは作品作りでも同じことが言えますね。
自然災害について尾池先生がよく使う言葉で「正しく怖がる」というものがありますが、
これこそ科学と芸術を融合させた名言だと思います。
2001年から2018年までの地震分布図。色が濃すぎて日本列島が隠れてしまいました…。
最後には地震だけではなく水不足の問題や人口減少の問題についても触れ、
これからの社会でどう生きるのかを提起する有意義な授業になっていました。
漫画やアニメーション、VRやゲームというエンタテインメントの力を用いて火山や地震の構造を理解し、
安全を訴えるために見えないものを見える形にする。これも本学ならではの取り組みだと思います。
2018年11月30日 ニュース
2018年10月25日 ニュース
こんにちは。副手のコンです。
第7回ジャパン・シックスシート・アワードで2年生の山崎真依子さん(京都府立北稜高等学校出身)が
協賛企業部門でサンヨー食品賞を受賞しました!
ジャパン・シックスシート・アワードとは屋外広告のクリエイティブ賞として、日本における屋外広告、
とりわけシックスシートフォーマット(タテ1755mm×ヨコ1185mm)での表現技術の向上を目的として、
2012年よりスタートし、今年で第7回を迎えるコンペティションです。
協賛各社から出題される課題に応える形で、作品を応募します。
課題:サッポロ一番 和ラー
コンセプト:日本各地の美味しさを手軽に味わえる和ラーを、日本旅行に例えました。
学校や仕事で忙しいあなたも3分待てば到着です。
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授賞式の様子。
受賞おめでとうございます!
これからも素敵な作品をどんどん制作してください!
2018年10月23日 ニュース
こんにちは!副手のコンです。
先日、アメリカのニューヨークにあるSVA(School of Visual Arts)の先生方が特別講義に来られました!
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講義の様子
SVAにはあの有名な「ピクサー」に就職した学生や、有名なアーティストが大勢卒業生にいます。
授業では、SVAがどのような大学なのかを紹介していただいた後
SVAの先生とキャラクターデザイン学科の先生でパネルディスカッションをおこないました。
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パネルディスカッションの様子
お互いの大学や授業の違いや共通点がわかり、とても興味深い時間となりました!
最後の学生からの質疑応答では
「作品を制作する際、みんな(大衆)に向けた作品と自分らしさを生かした作品とのバランスは考えたほうがいいのでしょうか。」
という質問にジミー先生は、
「まずは自分のやりたいことを大切にして制作をしてほしい。
自分が何をしたいのかを考え、制作・発表することで周りの評価は後からついてくる。」
とお話してくれました。
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集合写真
今回の講義を通して自分の通っている大学と海外の大学との違いを感じ、学ぶことが多くあったかと思います。
遠いところお越しいただき、本当にありがとうございました!
Thank you for coming to Japan!!
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SVA教職員のみなさま
★ジミー・カルフーン氏 Jimmy Calhoun
2005年よりSVAにてカリキュラムコーディネーター、教員として勤務。
2017年コンピューターアート、アニメーション、ビジュアルエフェクト学科長就任。
★アンジー・ウォージャック氏 Angie Wojak
SVA キャリアサービス部・ディレクター。SVA他パーソンズ、
コロンビア大学視覚芸術大学の就職活動サポートに20年携わり、
世界中の学会やアニメ、映画祭に出席し、SVA在学生の作品のプロモーション他、
アート、デザイン界とのネーットワーク作り、コラボレーション先を開拓。
アヌシー国際アニメーション映画祭にてカートゥーン ネットワーク(米アニメ専用チャンネル)、
ニコロデオン NICKELODEON、ピクサー社代表者のパネルディスカッションの司会を務める。
ビューカンファレンス(イタリア)役員。
★シンクレア・スミス氏 Sinclair Smith
SVAプロダクトデザイン修士学科教員。ニューヨーク、ブルックリンを拠点とするインダストリアルデザイナー。
クライアントにはPSFK, Amex, BMW, Samsung, Disney, Microsoft, Svbscription, DKNY,
Staple Design, Dolce Vita Footwearを含む。
★内坂香織氏
大阪府出身。NYパーソンズスクールオブデザイン、ファインアート学科専攻。
ニューヨーク市立大学バルークカレッジ、高等教育修士。2004年よりSVA留学生オフィスディレクター、
約60ヶ国より2000名の留学生サポートに務める。
個人レベルでの国際相互理解と文化交流の推進を務める非営利団体、One to World 役員。
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