2014年12月
2014年12月24日 授業風景
こんにちは!歴史遺産学科副手です。
先日12月14日(日)に、歴史遺産学科2回生の日帰り研修旅行が行われました。
歴史遺産学科では、毎年2回生時に日帰りの研修旅行を行っています。
今年度は、奈良県天理市方面への研修旅行となり、午前中に石上神宮、午後に天理大学附属天理参考館に伺いました。
とても冷え込んだ日だったのですが、皆元気に研修してまいりました!
今回はそのようすをお伝えいたします。
まずはテクテク歩きます。
最初の目的地・石上神宮までは、最寄の天理駅から徒歩で約30分かかります・・・!
しかし、商店街を通ったり、この日ちょうど行われていた「奈良マラソン2014」を沿道で応援しつつ歩いていたら、あっという間に着きました。
まずは大林先生と坪井先生から、境内の配置と建造物、ご由緒について講義を受けます。
そんな傍ら、境内には自由に過ごす鶏の姿が・・・!
参拝をさせていただき、境内の建造物を拝見しながら中村先生の講義。
2回生の皆さんは、1回生の時に中村先生の授業を受けたことで、建築史が好きなようです。
こうして境内を堪能した後、お昼の休憩をとり、午後の目的地である天理大学附属天理参考館へ。
天理参考館では、本学で考古学の授業をご担当いただいている学芸員の巽 善信先生にご案内していただきました。
それがとても楽しいもので、巽先生が考案された脱出ゲーム形式での見学!
謎を解き明かしながら、展示を観て進むというものでした。
私と事務担当Jさんは魔王の手先の門番としてお手伝いさせていただきました。
すんなり問題を解いていくグループもあれば、あーでもない・こーでもない、と頭を悩ませるグループも。
それでも、皆時間内に無事脱出することができました。
展示も見ごたえのあるものばかりで、あっという間の時間でした。
巽先生、本当にありがとうございました!!
以上、簡単ではありますが、2回生の日帰り研修旅行のようすをお伝えしました。
2014年12月17日 イベント
みなさん、こんにちは。
歴史遺産学科の事務担当Jです。
師走も半ば。非常に寒い日が続いていますが、
みなさん風邪など召されていませんか?
さて、歴史遺産学科では「BUKATSU」で歴史研究クラブの活動をしています。
(「BUKATSU」についての説明はこちら→京都造形芸術大学 BUKATSU)
12月7日(日)に秋・冬第2回目の「BUKATSU」を行いました。
その様子をお伝えいたします!
今回は坪井先生による「初めての古文書① くずし字ってなあに?」です。
まずは古文書とはなにかについて、坪井先生がいろいろな例を挙げて、
分かりやすく説明してくださいました。
そして、本学科所蔵の古文書を実際に見てもらいました。
実物を直に見て、触って、知ることができるのは嬉しいですね。
さて、ここからはみなさんにくずし字を書いてもらうことにしましょう。
まずは自分の名前をくずし字で書いていきます。
ひとつの漢字のくずし字といっても、様々なパターンがあります。
くずし字用例辞典を見ながら、自分の名前を筆ペンで書いていきます。
みなさん筆運びが滑らかで上手ですね。
慣れてきたところで、次は四字熟語をくずし字で。
その後、書状を書き写してみることに。
うーん、文字を見ていると、筆の運びが見えてきます。
文字自体は現代とそれほど書き順が変わっていないことにも気づかされます。
文字がどう書かれているかを理解し、想像力をふんだんに発揮することがくずし字読解のポイントですね。
参加者の方々も楽しく古文書やくずし字に触れられた様子。
古文書読解の面白さに目覚めていただければ嬉しいですね。
さて、次回の「BUKATSU」は1月25日(日)に開催いたします。
「古写真入門② ステレオ写真で見る昔の風景+3D写真を作ってみよう!」です。
詳しくはこちらをご覧くださいね。→京都造形芸術大学 BUKATSU
多くのみなさんのご参加をお待ちしております!!
2014年12月10日 イベント
みなさん、こんにちは。
歴史遺産学科の事務担当Jです。
師走も半ばになりつつあります。時の流れはあっという間ですね。
さて、今日のブログは本学科の岡田先生と岡田先生ゼミ3回生達が参加した学会について、
岡田先生ゼミ生である小川沙織さんが書いてくれました!ぜひご一読を。
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歴史遺産学科、文化財保存修復コース3回生の小川です。
今回私は、京都府立大学で開催された「漆サミット in 京都」に参加してきました。
さて、皆さんは「漆(うるし)」と聞いて何を思い浮かべますか?
漆とは、ウルシの木から採取した樹液を加工したもので、
古くは縄文時代から塗料や接着剤として使われています。
身近なところでは、皆さんの家の食器棚にも漆塗りの器があるかもしれません。
現在日本の漆の生産量は年間およそ1トン。
国内消費量の97パーセントを、海外からの輸入漆に頼っている状態です。
生産量の少なさは、国産漆の価格高騰にも繋がり、文化財の修理にも大いに影響します。
日本の文化財を修理する場合、当然その材料には国産の漆を用いると考えがちですが、
実は文化財の修理にも多くの輸入漆が使われているのです。
この問題を憂えた方々の働きかけにより、
来年度から文化財建造物修理の仕上げ部分には、100%国産の漆を使うことが決定したそうです。
これを受けて、午前の講演では(株)さわの道玄の澤野道玄さんと、
(株)小西美術工藝社のデービッド・アトキンソンさんがお話をして下さいました。
午後のポスター展では、漆に関する研究発表がズラリ!
私達、歴史遺産学科の学生が漆を使って制作した伎楽面も会場に並びました。
また今回は、京都市内の4社の精漆会社からそれぞれ代表の方がお見えになり、
パネリストとして発表をして下さいました。
精漆とは、ウルシの木から採取した樹液を塗料として使える状態に精製することをさします。
技術の進歩した現在は、より耐久性の高い漆や、かぶれにくい漆の開発も進み、
食洗機で洗える漆器の制作や、自動車や自転車のフレームの塗装も可能だそうです。
その後のディスカッションでは、今後文化財の修理だけでなく、
一般市場での国産漆の需要を高め、安定供給するシステムを作るには何が必要なのか、
文化庁、林野庁、精漆業者、研究者、漆掻き職人、漆工芸家の方々による、活発な意見交換が行われました。
まだまだ漆文化の入り口に立ったばかりの私は、専門家の皆さんの熱意に圧倒され通しでしたが、
もっと詳しく漆のことを知りたい!という思いを強くする貴重な機会となりました。
古代から今日まで連綿と続く漆の世界、みなさんも是非触れてみてください!
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