2018年11月
2018年11月30日 イベント
こんにちは。歴史遺産学科の副手です。
今回は、11月17日(土)に開催された第4回歴史研究クラブの様子についてご紹介いたします。
今年度最後の歴史研究クラブとなる今回は「紙漉き技術に挑戦-装飾料紙を作ろう!-」というテーマのもと、
色鮮やかな装飾料紙制作を行ないました。
まずはじめに、ご担当の大林先生より、装飾料紙についてのお話を聞きます。
「装飾料紙」とは、手紙や書物に施される装飾のことで、平安時代から現代にいたるまで、
多様な技法で作られた装飾料紙が様々な作品を美しく飾ってきました。
装飾を施す対象物は冊子や径巻(きょうかん)など様々で、それらを美しく飾る技法も多岐にわたります。
装飾料紙とはどのようなものなのか知識を深めた後に、実際の作業に移ります!
今回は赤・青・黄に染めた紙の繊維を用いた「漉き染め」の技法に挑戦します。
まずは紙を漉くための原料の作成です。
染料で染めた紙の繊維を水に入れて、攪拌します。
ムラのない紙をつくるためのネリを加えて、紙料の完成です!
先生より漉き方のレクチャーを受けた後、いざ挑戦!
漉き枠の動かし方に慣れるまでみなさん苦戦されていましたが、回数を重ねるごとに少しずつコツを掴んだようで、
次第に厚みのある紙が漉けるようになっていました。
コツを掴んだところで、さらに紙に模様を施す「透かし」の技法に挑戦します。
私たちが普段見慣れている紙幣の透かしも、紙漉きの透かしの技術が使用されています。
この透かしの技術を利用して、染紙に模様を施していきます。
このように模様の形に切り抜いた紙をのせて紙を漉くことで、
その部分には繊維が少ししかのらないので、透けて模様があらわれます。
また、赤・青・黄の繊維を混ぜ合わせて自分オリジナルの色合いの染紙も漉いてみました。
緑、オレンジ、紫などカラフルで、色鮮やかな紙が完成しました。
ムラのない紙をつくることは難しいですが、次はこうしてみよう!等と改善しながら、
また、個々の個性が光る作品が完成し、楽しんで取り組んでいただけたようで嬉しく思います。
ご参加くださったみなさま、ありがとうございました!!
〇●〇高校1、2年生対象イベント〇●〇
「はじめての芸大1日体験」
これから自分の将来について考えはじめる人にぴったりの企画です。
特別講義やキャンパスツアー、学食体験で大学のことをより深く知ることができるだけでなく、大学の本格的な授業が一足早く体験できます。
友達や学校の先生に話を聞くよりも、もっと芸術大学のことがよくわかるようになります!
歴史遺産学科では「伝統的な和装本を作ろう」と題して、
日本の伝統的な本の構造を学び、小さな本を作ってみるワークショップを企画しています。
まだ定員に余裕がありますので、ぜひご参加ください!
日程:2018年12月16日(日)
時間:11:00~14:45(10:30受付開始)
会場:京都造形芸術大学 瓜生山キャンパス
お申し込みはこちらから
2018年11月19日 ニュース
こんにちは。歴史遺産学科の副手です。
気温の変化が激しいこのごろですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
冬の寒さを感じる日が増え、紅葉ももうじき見頃を迎えますね。
さて、今回は歴史遺産学科教授 杉本宏先生の講演会をご案内いたします。
12月15日(土)に宇治市生涯学習センターにて宇治市民大学による
宇治学コース「南山城、時代の深堀り」をテーマとした講演会が開催されます!
宇治学コースとは、「宇治、多様な文化の残滓」という大きなテーマから、
宇治や南城山に関わる歴史を様々な角度から深堀りし、宇治の歴史について知見を深めていくものです。
今回は、宇治学コース第4講として「南山城の古墳と豪族~最新の発掘成果を交えて~」
について杉本宏先生がお話されます。
杉本先生は、考古学、文化的景観学、遺跡学をご専門とされており、長年宇治の文化財調査に取り組んでこられました。
ご興味のある方、ぜひぜひご参加ください!
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平成三十年度後期 宇治学コース
「南山城、時代の深堀り」
第4講 「南山城の古墳と豪族~最新の発掘成果を交えて~」
日時:平成30年12月15日(土) 10:00~11:30
会場:宇治市生涯学習センター
受講料:各講座1回500円で受講可
募集人数:先着200名
申し込み:事前申し込み不要
講座日会場で受付致します
問い合わせ:TEL 080-1526-6042「宇治市民大学事務局」吉田
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