- 2019年9月6日
- ニュース
[報告]京都造形芸術大学大学院 サマーキャンプTOKYO 2019 ~前編~
大学院準備室です。
連投失礼いたします。
大庭大介先生よりレポートが届きましたのでご報告します。
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大学院夏期プログラム、「サマーキャンプTOKYO2019」が、8月27日、28日、30日にかけて、東京・外苑キャンパスにて実施されました。
本企画は、大学院生の交流プログラムとして、2012年度に東北芸術工科大学との合同企画として始まり、2014年度から現在に至るまで、本学大学院主催によって、本学の大学院生と全国の芸術系大学大学院からアーティストを志す学生有志が選抜され、本学の外苑キャンパスを主会場として運営されてきました。この企画は、現役作家であり、本学大学院芸術研究科准教授の鬼頭健吾と大庭大介がプログラムのコーディネーターを務め、参加学生と3日間、密なコミュニケーションをはかりつつ、学生間の交流とディスカッションを促進し、各自の研究と制作の強化をはかります。そして、何より、本学大学院美術工芸領域の目標である、「プロのアーティストになる」を実現する上でも、社会と接続する実践的な学びの場として機能することを目指しています。
今年度は、東京藝術大学、武蔵野美術大学、東京造形大学、女子美術大学、愛知県立芸術大学、名古屋芸術大学、東北芸術工科大学で教鞭をとる、現役作家教員にお声がけさせていただき、各大学から、この企画に賛同する大学院生、1名ずつ推薦していただきました。
本学からの選抜は、参加希望者のポートフォリオ審査をTAKA ISHII GALLERY代表であり、本学大学院客員教授の石井孝之先生が行い、6名を決定し、今年度は、合わせて13名で実施しました。
プログラムは、東京・三宿にある、「CAPSULE」ギャラリーと「SUNDAY CAFE ART RESTAURANT」を主催、運営されている、アートコレクターの吉野誠一氏にご協力いただき、「CAPSULEでの個展を開催すること」を目標に、アート業界の第一線で活躍している特別ゲストの講義や、学生間の交流とディスカッション、各自の展示プランの構想を行い、最終日には、3日間の成果として、CAPSULEでの個展開催プランの発表を経て、吉野氏の審査のもと、グランプリ(CAPSULEでの個展開催の権利)、準グランプリ(SUNDAY CAFE ART RESTAURANTでの個展開催の権利)を決定するという内容です。
(グランプリ、準グランプリを獲得した学生は2019年にCAPSULE・SUNDAYにて個展を開催します。)
今年度の本学からの引率教員として、鬼頭健吾、大庭大介に合わせて、2日目の中間発表では、名和晃平先生も参加していただき、特別講義では、片岡真実先生(森美術館チーフキュレーター・大学院芸術研究科教授)に森美術館での企画展(塩田千春展)の特別講義を行っていただきました。
下記、サマーキャンプTOKYO2019 3日間の記録です。
<8月27日>
開催初日は、企画趣旨説明、参加学生13名の自己紹介プレゼンテーションを行った後、森美術館で開催されている、「塩田千春展を」片岡先生に案内していただきました。その後、三軒茶屋にあるCAPSULE GALLERYに移動し、空間の把握、展示プランの構想を行います。
最初のプレゼンテーションの様子です。
一人3分で行いました。急なプレゼンで皆、緊張している様子です。
次に森美術館に移動します。
片岡真実先生による塩田千春展の展覧会解説です。
片岡先生の分かりやすい作品解説に耳を傾けている様子です。
皆、塩田さんの作品のスケールに圧倒されているようでした。
その後、CAPSULEに移動し、個々の展覧会プランを計画します。
CAPSULE
http://capsule-gallery.jp/exhibition/index.php
空間把握の後は、CAPSULE GALLERYの横にある、吉野さんが経営する「SUNDAY CAFE ART RESTAURANT」にて、吉野さんと現在個展開催中の小谷くるみさん(昨年度準グランプリ・本学修了生)を囲んで、交流会を行いました。
また、昨年グランプリを獲得した、磯崎隼人さん、武蔵野美術大学で教鞭をとるアーティストの小林耕平さんも駆け付けて下さいました。
美味しい食事とアートが飾られたオシャレな空間から、少し緊張感から解放されています。大いに盛り上がりました。
SUNDAY CAFE ART RESTAURANT
「現代美術コレクターの自宅」に見立てられた店内には、リビングやダイニング、書斎やテラスのようなスペースがあり、それぞれの壁には、作品が飾られています。
<8月28日>
2日目は、午前に交流を兼ねて、学生間でのディスカッションと、午後には中間発表を行います。
3つのテーブルに分かれて、各テーブルごとにテーマを設け、ディスカッションを行いました。全員と話せるよう席替えも行いました。
現状では、国内の芸術・美術大学の学生間での交流がないので、貴重な体験になっているようでした。昨日の展示についてや、自身の作品、修了後の生き方など、様々な熱い意見交換がなされ、大いに盛り上がりました。
午後から夕方にかけては、個展開催に向けての中間プレゼンテーションの準備と中間プレゼンテーションを行います。
アーティスト志望の学生が集まっているだけに、「絶対に個展開催を獲得したい!」という強い思いが伝わってきます。
↓↓中間プレゼンテーションの様子です。
中間プレゼンテーションでは、発表8分、質疑応答5分で行います。質疑応答は、鬼頭、大庭、名和の3名の教員が行いました。世界で活躍する名和先生から、個々に、具体的な提案がされました。
中間発表では、まだまだ、内容は荒削りではありますが、ここから明日の本番に向けて内容の修正を各自行います。
最終日8月29日の様子は、後篇で!!