総合造形コース

陶芸「泥漿鋳込み(でいしょういこみ)」を体験‼

総合造形2年生の初回授業は、「技法体験」による複数の技法の授業を選択し、様々な技術技法を体験し今後の自分の表現の幅を展開していきます。昨年の1年生で学習した素材体験の授業から更に素材に特化した技術技法を学んで行きます。今年の技法体験メニューはガラスによる「パート・ド・ヴェール法&モザイクガラス法」、陶芸技法のひとつ「泥漿鋳込み技法」、紙造形、3Dデジタル造形、特殊塗装、メイクアップの6種類を用意。今後自分に必要であろうと思う技法を選択して学習していきます。

そして今回は陶芸の技法のひとつ、泥漿鋳込み(でいしょういこみ)の技法を学びます。

鋳込み型を用いてのコップ制作です。

石膏でコップの原型を制作し、石膏原型から鋳込み型を取り、型の中に泥漿(でいしょう)を流し込んで成形するといった課題です。

原型制作・鋳込み型制作・コップ制作・釉薬掛け・焼成と鋳込み技法の一連の流れを体験しマイコップを制作してもらいました。

石膏原型から鋳込み型を制作しているところです。原型は脱型できる形でなければいけません。石膏は細かな模様

 

も写しとるため僅かでも引っ掛かりがあると型が欠けたり、抜けなかったりします。学生は制約がある中でオリジ

 

ナルの原型を作ってもらい、その原型を使って鋳込み型を起こしました。

 

 

磁土から鋳込み用の泥漿(泥水)を作っているところです。

磁土・水・水ガラスを入れて撹拌します。鋳込みは泥漿の水分を石膏型に吸わせることによって成形するのでが、土と水だけで泥漿を作ると水分が多すぎ=収縮が大きくなるため、ひび割れなどを起こします。そこで水ガラス(ケイ酸ナトリウム)を添加することで土に流動性がうまれ少量の水分でも滑らかな泥漿を作ることができます。

 

 

最初は石膏の扱いに慣れず失敗もありましたが、型取りを通して何度も石膏に触れるなかで少しずつ扱いにも慣れたように思います。窯だしでは、作品が割れてしまったり、意外な発色をしていたり、想像以上に素敵に仕上がっていたりと様々で、窯の中で起こる変容に触れれました。

 

 

 

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