- 2022年8月30日
- イベント
「高校生・受験生対象 オンライン合評会 vol.03」を開催しました!
こんにちは、文芸表現学科です!
8/21(日)に高校生・受験生を対象とした「オンライン合評会 vol.03」を開催しました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございます!
▲今回はハイブリッド形式での開催。学科教職員・在学生は教室から参加していました。裏側をお届けしていきます!
3回目となる今回は史上最多の14作品を合評する、1日掛かりの大イベントとなりました。
まだまだ日の浅いイベントですが、3回目ともなると常連さんもちらほら。
前作とはジャンルをがらりと変えた小説を応募してくださった方や、これまでよりも構成や読み手を意識した小説を応募してくださった方など、第1回、第2回と開催を続けてきたことの積み重なりを実感した合評会でした。
合評会を支えてくれた、2〜4年生の在学生たち。
どの学生も、意見やコメントをまるで自分の小説に対してかのように頷き、地の文が見えなくなるほどびっしりとメモをとる姿に毎回感心させられます。
どの小説に対しても、「読ませてくれてありがとうございます」という言葉を続ける彼ら、彼女ら。
アドバイスを送る先輩である一方、共に学び続ける同志であるからこそ、高校生・受験生のみなさんにも素直な気持ちを伝えてくれているのだと感じます。
メモをとっているのは学生だけではありません。先生方の合評冊子を覗いてみると、やはりこちらも文字がびっしり。
「先生」と聞くと一見なんでもできるようなイメージがありますが、みなさんがどのような背景・気持ちで執筆したのか、読み手はどのように感じたのかなどを加味し、そこから伝えるべきことを伝えてくださります。
だからこそ、先生方の意見には「なるほど」と思うこともあれば、「そうだったのか」という発見もありますよね。
私たちがオンライン合評会を開催するうえで大切にしていることは、みなさんの執筆活動にヒントを送るということももちろんですが、なによりも、合評会とはこういうものなんだという「場」をお伝えすることです。
おもしろい小説に出会った喜びや楽しさ、発言に責任を持っているからこそのぴりりとした空気、ペンを走らせる音など、普段私たちが体感している「合評会」という場所をみなさんにも知っていただくために欠かせない配信技術は、「配信班」と呼ばれる在学生チームが行ってくれています。
そして誰よりも合評会を支えてくださっているのは、小説を送ってくださった高校生・受験生のみなさんです。
この合評会のためにはじめて小説を書きました、という方もいらっしゃいます。はじめて自分の書いたものを人に読んでもらいました、という方もいらっしゃいます。
きっと、どこか気恥ずかしくて、不安でいっぱいで、緊張しながらパソコン画面のまえで準備をしてくださっているのでしょう。
みなさんの勇気を無碍にしないように、応募してみてよかったなと感じていただけるように、これからも私たちは開催に向け準備を進めていきます。
次回開催までまだ時間がたくさんあります。
もしも、書いて、読んでもらうことに興味が湧いたという方は、いまのうちからとびきりの小説を準備しておいてくださいね!
最後に恒例の、合評会内で話題にあがった作品を記録しておきます。
『アイスプラネット』
著者:椎名誠
価格:1,320円(税込)
出版社:講談社
発売日:2014年2月21日
映画「万引き家族」
監督・脚本・編集:是枝裕和
公開:2018年
予告編:https://youtu.be/JYHUIsGl0NY
『筒井康隆全集<20>』より
「関節話法」
著者:筒井康隆
価格:1,656円(税込)
出版社:講談社
発売日:1984年11月1日
『文鳥・夢十夜』より
「夢十夜」
著者:夏目漱石
価格:473円(税込)
出版社:新潮社
発売日:2002年9月1日
『華氏451度(新訳版)』
著者:レイ・ブラッドベリ
訳者:伊藤典夫
価格:946円(税込)
出版社:早川書房
発売日:2014年4月24日
『教祖誕生』
著者:ビートたけし
出版社:新潮社
発売日:1994年6月1日
『哲学の蝿』
著者:吉村萬壱
価格:2,200円(税込)
出版社:創元社
発売日:2021年11月18日
(スタッフ・牧野)