マンガコース

【1年生・授業風景】『デザイン基礎Ⅱ』

みなさんこんにちは!

 

前期では1年生の『マンガ制作Ⅰ』をご紹介しましたね。

今回はマンガ学科で学ぶデザインの授業

グラフィックデザイナーの井本先生が担当する1年生『デザイン基礎Ⅱ』についてご紹介していきます!

 

本屋さんで何気なく手に取っている装丁された本。

特にマンガの単行本の表紙はタイトルごとにロゴデザインが施され、華やかな表紙デザインが目立ちます。

今回の課題は既存の作品、または自分の作品でオリジナルのコミックカバーを制作!

この日はこちらの課題の合評が行われていました!

良いと思った作品に学生たちが付箋を貼って、投票された作品の講評を行います。

 

今回は特に票が多かった4つの作品をご紹介!

こちらは作者自身のオリジナル作品カバーとしてデザイン

デザインで陥りがちな色数が増えてしまうという点をしっかり理解して

補色関係の黄色と青でまとめ、ポイントに赤を使っています。

文字サイズも大き過ぎず読みやすく配置されていますね!

 

LAである2年生が、

イラストについて深い水の中にいるみたいな印象とコメントしたところ、作者の学生は正にその通りだと喜んでいました。

さりげないデザインの意図がきちんと伝わっているのは素晴らしいですね!

 

こちらもオリジナル作品。

余白が広いと文字が大きくなりがちですが、

表紙裏表紙共に読みやすいサイズでデザインされています!

バーコードまで配置されていて売り物のよう。

 

こちらもオリジナル作品。

上記2作品に比べ大胆なタイトルデザインですね!

イラストに大きく被る配置ですが沈み込むことなくハッキリ主張されていますね。

投票した学生からは表紙の女の子が可愛かったから!という意見もありました。

デザインとはいえマンガ冊子の主軸となる絵自体の魅力も大事ですね。

 

最も票が多かったこちらの作品!

こちらもオリジナル作品ですね。

一番手前の大きく描かれたキャラクターと、そのペンダントが主軸となる物語だと見てすぐに分かります。

イラストの構図から既に配置や配色がよく考えられていますね!

主要キャラとタイトル以外は暗い同系色でデザインされ、メリハリがついてどこを見てほしいのかが分かりやすいです。

背表紙では縦読みのタイトルやルビが丁寧にデザインし直されています。

裏表紙はジャンプコミックスをよく観察したことが分かる完成度!文字配置や余白が綺麗ですね。

 

オリジナル作品ばかりだったので既存作品のカバーデザインもご紹介!

右側が本来のコミックカバー、左が学生デザインです。

背景色とタイトルロゴの色が真反対でどちらもコントラストがくっきりしていて目立ちますね。

学生デザインの方ではタイトルロゴに血痕に加えて刃物で切りつけたようなデザインになっています。

作品の殺伐とした雰囲気が出ていますね!

 

書店で並ぶマンガや雑誌はマンガ家さんではなくデザイナーさんや編集さんが文字入れやデザインを行う場合がほとんどです。

しかしマンガの中身であるコマの構図や書き文字といった部分はマンガ家さん一人で書いているもの。

どちらも目をひく構図や読みやすさを考えて作るというデザイン的な思考は同じです。

 

他者に見せるものづくりをする上でデザインは切り離せない大事な要素!

作品をより良い形で魅せられる力を身に付けて、今後より魅力的になった学生たちの作品が楽しみです!

 

 

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