日本画コース

【BUKATSU】日本画の奥義

こんにちは。寒さ厳しい毎日ですね。
今回は日本画コース副手がお送りします。

 

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さて今月もBUKATSUのお時間がやって参りました。
2月1日は我らが青木芳昭先生による、「日本画の奥義」
サブタイトルは「秘伝から最先端技法まで」!これは熱い!

 

とっても楽しみです!

 

 

ホワイトボードには今日のレシピが…
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こ、この内容は…!これがBUKATSU…!?
高校生や社会人のみなさん(もちろん在学生でも)には難しいのでは!?
(オックスギャルってどんなギャル!?とか)

みんな内心焦ったのではないでしょうか。
ですが青木先生は目を輝かせて言いました、「甘やかさないゾ」

3時間の奥義の伝授、こうしてスタートしました。

 

 

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まずは、いきなり「日本画」のイメージを根底から覆す導入から。

青木先生のお話は圧倒的な知識と経験談が次々飛び出し、すぐに引き込まれます。

 

最初は基本の「墨」です。
前方には青木先生コレクションがずらり。
そして青木先生ですら呆れ返るほど
自他共に認める墨マニア・博士課程の岩泉さんコレクションもずらりと並びました。
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ホンモノの江戸時代のものが紛れていますよ…

 

貴重な墨や硯は相当な「目利き」でないと見分けられません。

先生曰く「墨にははまるな」とのこと…
ウーン確かに、何でも一度いいものを手にすると次々ほしくなる…わかります

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墨を磨るときは、軟水と硬水で全く違うものになりますよ。

 

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さっそく磨り比べた部員さんも思わず声が漏れるほど!
みなさんもお試しください。

 

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磨った墨で「筋目描き」を体験。この技法では伊藤若冲が有名ですね。

 

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次は「膠と顔料」のお話です。

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貴重な膠がズラリ。
日本と海外の膠の違いや、膠の今昔など…

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犬膠・クジラ膠…見たこともない膠だらけです!

 

膠の性質・改質、油絵具+カゼインなどなど
日本画ってこんなことまで日本画なの?というほどさまざまな材料のお話がありました。

 

 

 

さてさきほど気になっていたオックスギャルとは
水に乗りにくい面のハジキを止める性質を持つ液体です。界面活性剤という言葉はよく聞きますね。

 

はじき止め効果があると、金箔や銀箔の上でもはじかれずに色がのります。
同じ効果が番茶にあることは昔から知られていました。

番茶と墨、混ぜたことは、みんなもちろんありません。

今回はなんと界面活性剤を多く含む洗剤でも試してみました。

 

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箔のうえにもはじかれず塗れていますね!
ちなみに最後のテーマは「箔」
日本画の経験なんてないわ~…と言っていた部員さんたちも
今回でアルミ箔も貼れちゃいました。

 

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時間が足りない~!!
青木先生のお話も、みなさんの質問タイムもなかなか止みません。

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手伝ってくれた学生スタッフもわいわい参加!

かなり勉強になったのではないでしょうか。

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(使用したおみやげのパネルは、先生大サービスの実はとっても良い一品ですよ!)

 

 

岩絵具で描いたものがつまり日本画なのでしょうか?
いえいえ、現代の日本画は、ながーい歴史としっかりした科学に基づいた技法で
大和絵の頃から支えられている、とっても幅広く、そして豊かなものなのです。

 

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参加してくれたみなさんは、きっと「日本画」、日本美術のイメージが変わったと思います。
なんせ未経験からいきなりの奥義です!
最初は緊張気味だったみなさんも、だんだんと和やかになりました。
知識に触れることは本当に刺激的ですね。

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青木先生、スタッフのみなさん、ありがとうございました~!

いよいよBUKATSUもあと2回。
次回も楽しみです!

 

日本画コースでした。

 

 

 

 

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