- 2021年6月17日
- イベント
【日本画】幽玄なる水墨画の世界にふれる
今回は6/6のオープンキャンパスで行われた
ワークショップについてご紹介します!
「墨に五彩あり」元来墨には奥深い美しさがあります。かつて
日本や中国では和紙や画仙紙に絵や字を描くことが主流でした。
その墨を巧みに使いこなし、日本絵画のトップクラスに上り詰めたのが伊藤若冲です。
彼が愛した墨の表現に触れ、その感覚を追体験しようという
今回のワークショップには奈良の墨運堂さんの百選墨が登場!
それを贅沢にも歙州硯で擦りながら心を落ち着かせます。
墨とごっつい硯があるだけで、何の抵抗もなくすっと椅子に座って墨を擦り始める人も多く、日本人だけでなく、東洋人が絵を描く
ということはここに原点があると思わせてくれました。
描く最高品質の墨を使って筋目描(すじめがき)に挑戦です。
いざやってみると皆さん自分の水分量を的確に把握して、
上手に菊の花を描いていきましたね。
一度コツを覚えるとどんどん余裕が出てきて、
菊から蓮華のようなお花畑をつくっていく人も出てきました。
実は今回の紙にはちょっと秘密があります。
特殊な竹紙を使ってみました。
最初は描きづらいと思った方もいたかもしれませんが、
墨の濃淡が容易に表現できて、水分量がわかってきます。
筆先を整え調節して自分の表現が自然と出てきましたね。
どうでしたか?
意外や意外あなたにも若冲の技法が身についた気がしませんか….