映画学科

速報! 秦 岳志先生『第27回台北映画祭」で最優秀編集賞+グランプリ受賞!

映画学科 秦岳志先生が、映画『大風之島』で『第27回台北映画祭」最優秀編集賞&グランプリを受賞!
秦先生、本当におめでとうございます!

『大風之島』は台湾にあるハンセン病療 養所・楽生療養院の取り壊しと、患者の 強制退去を巡る20年の闘いを描いた長編ドキュメンタリー映画。

本作は企画段階ではカンヌ国際映画祭の一環として開催されたカンヌ・フィルム・マーケットのドキュメンタリー部門、カンヌ・ドックス2023で大賞を受賞し、台湾・日本・フランスの国際共同製作となった。監督の許雅婷は本作が長編ドキュメンタリー映画デビュー作となる。

1988年に創立された「中時晚報電影獎」を前身とする台北映画祭「台北電影奨」(Taipei Film Awards)は、台湾の映画製作者を対象とした台湾映画を代表する映画賞。「最優秀長編映画賞」「最優秀ドキュメンタリー映画賞」「最優秀短 編映画賞」「最優秀アニメーション映画賞」の4部門にノミネートされた作品は本映画賞の最高賞となるグランプリ(百万元大賞)の対象となり、今回『大風之島』が見事グランプリを獲得した。

【以下、秦先生の受賞スピーチ原稿】
まずは何より、この賞を、この映画の出演者のみなさんと分かち合いたいと思います。とてもチャーミングで人間くささに溢れる彼らに、ぜひこの映画で出会ってください。そして台湾語はもちろん、中国語も分からない私がこの作品に参加できたのは、監督のYating、編集助手のPennyをはじめとする編集チーム全員のおかげです。この賞を編集チーム全員で共有したいと思います。それから、これまで長年に渡って、インディペンデント映画の編集というとても不安定な仕事をずっと理解し応援してきてくれた妻のかおりさんにも改めて感謝の気持ちを伝えたいです。

この映画の編集期間は、ガザでの虐殺のニュースを日々聞きながらでした。でも映画は、人々が持つ確かな人間性に光を当てることができる芸術です。私は学生時代、エドワード・ヤン監督の『牯嶺街少年殺人事件』を観たことでそれを確信し、映画の道を志しました。そんな私の原点でもある台湾の地でこのような賞を与えてくださりありがとうございます。

 

 

『大風之島』は今から95年前、日本政府が台湾に作ったハンセン病療養所「楽生園(ルーシャン)」を自分たちの棲家として維持し誇りを持って守ってきた入所者の人たちの、20年間にわたる行政との闘いを描いた映画。京都での上映も心待ちしています。

秦先生、素晴らしいスピーチです。心より、おめでとうございます!

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