空間演出デザイン学科

【NOW DESIGN AWARD 2025 受賞者のご紹介✨】

みなさん

 

こんにちは。空間演出デザイン学科です!

 

いよいよ肌寒い季節となってきましたね🍂

秋を過ぎて冬になってきたような🥶皆様もお体にはご自愛くださいませ。

 

さて、本日はタイトルにもある通り「学科展2025 受賞者」紹介となります!

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先日、11/1(土),11/2(日)に本学にて『大瓜生山祭2025』が開催されました✨

空間演出デザイン学科では、学科作品展として空間演出デザイン学科3回生による展示をおこないました。

 

タイトルは、『NOW DESIGN AWARD 2025』(通称:ノーデザと呼んでいます👀)

今年のテーマは『LIFE-SUSTAINABLE-』

 

2025年度空間デザインコース_展示風景

 

2025年度ファッションデザインコース_展示風景

 

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ご挨拶

 

当学科3年生は、NO(W)DESIGN AWARDというコンペ形式で課題に挑戦します。

社会の課題解決に向けての一歩となるよう、今年は「LIFE-SUSTAINABLE-」というテーマで作品づくりに取り組みました。デザインはものをつくるだけでなく、それをいかに魅力的に伝えるかも重要な要素となるので、プレゼンテーション形式で競いました。

 

今、地球環境が劣化し、気候変動などが著しく、そのための対策をしていくことがわたしたちの喫緊の課題となっています。海洋プラスティックごみの問題やモノの大量消費と廃棄、地球の衰退、食料自給や山林資源の問題、水の問題、さまざまなことがそれに結びついています。

どうすればそれらを、サスティナビリティ(持続可能性)を持ったくらしや社会の在り方として変えていくことができるでしょうか。

それを考えるために、まずは、生活をよりよく、といった身近なレベルで考えて「サスティナビリティ」のデザイン提案をすることを試みました。

 

学生たちによる、明日のわたしたちの社会を考える作品をどうぞご高覧ください。

 

空間演出デザイン学科教職員一同

 

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<<準備の様子>>

受賞者発表の前に、展示準備の様子も少しご紹介!!

 

まずは、清掃からスタート🚩

床も隅々まで磨いていただきました✨

すっと気になっていた廊下の埃も取ってもらい、ぴかぴかになりました。。(泣)

(副手心の声:本当にありがとうございます!!)

今回は、空デ・ファッションともに同じ学科、そして展示であることをより分かりやすくするために、寒冷紗で机や脚を覆いました。(初めの全体の写真を見ていただくと分かりやすいです)

こちらは、実は赤い糸で縫製されており、藤井先生と数名の学生さんが頑張って制作してくださいました、、、毎日遅くまで本当にお疲れ様でした<(_ _)>

そんなこんなで搬入も無事に終わり、展示へと進んでいきました↓

 

 

◆ここからは、ノーデザの受賞者をご紹介していきます!

賞は全部で14賞あります🎖今回は、上位数名をご紹介👀

 

 

★★第1位★★

 

ファッションデザインコース(ジュエリー専攻)

オバタ ミズキさん 『赤の根 aka no ne』

 

赤の根 aka no ne は、2000年前から日本に根づく植物“日本茜”の根で染めた素材とシルバーを組み合わせたジュエリーブランドです。

茜色は古来より、人の想いや願いを映す色として愛され、武士の鎧、冠位十二階で位の高い者の衣や日の丸の赤にも使われてきました。

しかし現在では、生産者や染色技術、文化そのものが失われつつあります。

“赤を咲かせる根”を現代にもう一度根づかせたい。
そして、茜色という日本の色をもう一度多くの人に好きになってもらいたいです。

 

 

 

 

続きまして、、2位の発表です!

ここからは、空間デザインコース、ファッションデザインコースともに1人ずつ受賞です👏

 

◆◆第2位◆◆

 

空間デザインコース

ナガサワ マオンさん 『てのことば』

 

「指文字」をモチーフにした、手話を学ぶためのカードゲーム。
聴覚に不自由を感じている人も、そうでない人も同じルールの中で一緒に遊び、繋ぐことができたら。
そんな思いからこのカードゲームは作られました。
カラーユニバーサルを意識したデザインと色だけでなく模様でも判別できるような工夫、色の判別が難しい人にも楽しんでもらえるようなデザインを意識しました。

もしも手話が聴覚障がいを持つ人だけではなく、誰もが日常的に触れ、使える状態なら。
そして「特別な言語」としてではなく「多くの人が使う言語の一つ」として認識することができれば。

 

 

ファッションデザインコース

タダ  ウタネさん 『tene,(テネ)』

 

赤ちゃんは成長が早く、思い出の詰まった服がすぐに着られなくなってしまう。
この悩みを、1歳の子どもを育てる知り合いから聞き、「子ども服×ロングライフデザイン」をテーマに制作を始めました。
着られなくなった服を、簡単なひと手間でポーチや巾着に生まれ変わらせることで、赤ちゃん時代の思い出を“使えるカタチ”として残し続けられる仕組みを提案します。
この考え方は、思い出を大切にしながらものを長く使うというロングライフデザインの理念にも通じています。
こうして誕生したブランド”tene.”は、ラテン語で“保つ”を意味し、ママの記憶や感情をそっと包み、日常の中での“思い出のスイッチ”のような存在を目指しています。

 

 

次は、第3位の発表です!!

 

==第3位==

 

空間デザインコース

ナンブ サナさん 『暮らしている人が 暮らす場を つくる』

 

人は暮らしている中で自然とその場の風景を作っています。
家の軒先にかかる洗濯物、自転車、人の話し声、食器の並んだ机。
昔は身近な植物でカゴやすだれを作り、生活の中で使うことで、外のものを中の景色にしてきました。

私は「鴨川の雑草」「目まぐるしい地域の風景の変化」に着目し、雑草を使った生活プロダクトを作り、地域の人とのワークショップを行いました。

環境や町の変化は悪いことではなく、地域が生きているという証でもあります。
そんな変わりゆく中でも、暮らしている人が 暮らす場を作る。
それが日々の静かな心地よさにつながるのではないかと思っています。

 

 

ファッションデザインコース

クラチ レナさん 『時ノ縁』

 

東海地方に根強く残る嫁入り道具の着物を、現代の花嫁が纏うウェディングドレスへと生まれ変わらせるブランド。

かつて東海地方では、娘の結婚に際して箪笥いっぱいに着物を持たせ、嫁入りトラックで運ぶ風習があり、地域全体で祝福する温かな文化があった。

今ではその風習は姿を消しつつあるが、嫁入り道具の着物は今も多くの家庭で大切に保管されている。

母や祖母が娘の幸せを願って選んだ柄や色を受け継ぎながら、人生の新たな門出を彩る一着へと仕立て直すことで、過去と未来、家族の記憶と地域の伝統をやさしく結び直すブランドである。

 

 

++sustainable賞++

 

空間デザインコース

ニシノ ミズホさん 『土クレヨン』

 

土クレヨンは年齢に関係なくご使用できるクレヨンになっています。材料は我々の身近にある公園の土で制作されているため使用する際により土に触れることができます。

制作するきっかけは近年の子供が土に触れる機会が減少しているという話を聞いたからです。

このクレヨンを通して土に触れる機会が増えていただけたらいいなと思っています。また、この土クレヨンで色々な年齢層の人ともコミュニケーションをとっていただけたら幸いです。

 

 

 

ファッションデザインコース

シミズ カオンさん 『HANAPLUS』

 

-毎日に、もうひとつPLUSを。-

あなたの毎日に、“花”をプラスします。

お花屋さんで捨てられてしまう花を、
叩き染めという技法で、もう一度カタチにしました。

同じものはひとつもない、特別なマルチクロス。

このHANAを通して、
「無駄にしない花」を感じてもらえたら嬉しいです。

 

 

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2日間という短い展示となりましたが、サステナビリティを持った暮らしや社会の在り方については、来年の4回生で行う卒展でも必要な考え方となってきます。

今回の発見から、卒制のテーマにつなげる学生も多数ですので、更にレベルアップした展示となること期待しております🍃

 

改めて、ご来場・ご高覧いただきました皆様

誠にありがとうございました✨✨

 

次は、2月の卒展となります!!引き続きよろしくお願いいたします。

 

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