文化財保存修復・歴史遺産コース

【8/22(土)・23(日)オープンキャンパス「歴史遺産としての「和紙」」】

こんにちは、歴史遺産学科研究室です。

 

8月22日(土)・23日(日)に、体験授業型オープンキャンパスが開催されました!

歴史遺産コースでは、「歴史遺産としての『和紙』」をテーマに、ミニ講義と紙漉き体験を行いました。

 

今回は、そのオープンキャンパスの様子をお伝えします!

 

まずは、紙の歴史や和紙の原料、用途などについてのミニ講義が行われました。

和紙は、書写や印刷に使われるだけでなく、障子や襖、和傘や漆箱、雨合羽など、さまざまなものに利用されてきました。

 

和紙の代表的な原料は、楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)の3種類です。これらの植物に含まれる繊維「セルロース」が、乾燥によって水分が抜けることで水素結合し、丈夫な紙になります。

 

同じ和紙でも、原料によって紙の質感や特徴は異なります。

講義では、実際にそれぞれの原料から作られた紙の資料を手に取ってもらい、触り心地や紙質の違いを確かめてもらいました!

 

講義の後は、いよいよ紙漉き体験です!

まずは、水の中に繊維を入れ、しっかりとかき混ぜて繊維を浮かせます。

そこに、紙を漉くための道具「簀桁(すけた)」を入れて、繊維をすくい上げます。

 

ところが、しっかり混ぜていても、すくい上げてみると繊維が一か所に集まり、だまになってしまうことも……。

均一に紙を漉くのはなかなか難しいですね。

 

そこで、2回目は「ネリ」と呼ばれる、とろっとした液体を加えてみました!

ネリには、水の中で繊維を均一に分散させる働きがあります。

 

実際にかき混ぜてみると、音にも変化がありました!

「ネリ」を入れる前は「しゃばしゃば」と軽い音でしたが、「ネリ」を加えると「チャプチャプ」と、少し粘り気のある重い音に変わりました。

 

ちなみに、今回使用した「ネリ」は化学合成品ですが、オクラなどを使って作ることもできるそうです。

ただし、オクラで作った「ネリ」を使うと、出来上がった紙から少し生臭いにおいがするのだとか……!

 

「ネリ」を入れた2回目は、繊維を均等にすくい上げることができました。

実際に紙を漉いてみると、ネリを入れる前と比べて、漉きやすさが大きく違うことがよく分かりますね!

 

今回は限られた時間の中での体験だったため、漉き上がった紙はプレス機を使って一気に水分を抜きました。

プレス機だけでは完全に水分を抜くことができないため、参加者の皆さんには漉いた紙を持ち帰ってもらい、ご自宅で乾燥させて完成となります。

 

こちらの写真は、スタッフが事前に試作したものです。

参加者の皆さんも、ご自宅で乾燥させることで、このような和紙が完成したのではないでしょうか!

 

今回の体験授業では、紙の歴史や原料について学ぶだけでなく、実際に紙を漉くことで、和紙がどのように作られているのかを体験してもらいました。

 

普段何気なく目にしている「紙」も、原料や作り方によって、質感や性質が大きく異なります。

実際に触れて、音を聞いて、紙を漉いてみることで、講義で学んだことをより身近に感じてもらえたのではないでしょうか。

 

文化財保存修復・歴史遺産コースでは、このように「見る・聞く」だけでなく、実際に「触れる・体験する」ことを通して、文化や技術について学ぶ機会も大切にしています。

 

今回参加してくださった皆さま、ありがとうございました!

完成した和紙をぜひご自宅でも楽しんでくださいね。

 

 

 

9月26日(土)

入試対策オープンキャンパス開催!文化財保存修復・歴史遺産コースでは、「歴史的建造物と庭園探訪」をテーマにフィールドワークをご用意しております。ぜひお越しください!!

はじめての入試対策オープンキャンパス|京都芸術大学 

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