こども芸術学科

表現についてー話し上手と聞き上手

入学式の時に満開だった桜も、段々と新緑の鮮やかさに変化して温かな春がやってきました。

 

僕の故郷、三重県の築130年の実家を整理するため、仕事の合間に日帰り旅行を繰り返したこともあり長らくご無沙汰でした。ブログ更新をサボってしまい反省..

(でも、片付けの途中で懐かしいものに遭遇しました。子ども時代の自分の落書きが下駄箱の裏から。)

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僕の最初期ドローイング(笑)下駄箱の裏!推定3歳~4歳ごろ?

さあ、春です!いよいよ2014年度がスタート。

 

ぼくにとって最初の担当授業、「こども芸術学概論」では、今、なぜこども芸術学科なのか?をテーマに授業をしました。そして、まずは「芸術」ってなに?というところから学生さんの意見を聞き、皆で考えてみました。そしてこれまでの芸術観を先史時代、ラスコー洞窟から現代までを駆け足で概観するという無茶ぶりでした(笑)。

 

授業後の感想カードでは、

 

「今回初めての授業で、高校時代では美術的なこと、ましてや芸術とは何か?等考えたこともなかったので、とても大きくそして一つじゃないということを感じました。」(Ⅰ年次杉田さん)、

 

「芸術とは、一部の人だけで行われていくだけのものではなく、社会にいる人びと全員が必然的に関わっているものであると思います。」(2年次河野さん)

 

など、芸大で学んでいることを実感している様子。頼もしいです。

 

そして、きょうの僕の授業は2本立て。

Ⅰ年次4講時「保育内容Ⅴ表現Ⅰ」では、授業の目標やねらいを確認。

そして「小さかった頃のお絵かきや音楽、表現についての思い出」を、二人ペアーで互いにインタビューしてもらう経験をしてもらいました。

 

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こども芸術学科は、自分を表現することも大切ですが、教育者として子どもの表現をキャッチすることもまた重要と考えます。

「話すよりも上手く聞き出すことの方が難しかった。」(勝谷君、寒川さんほか)

「相手を受け止める力はいつ、どこに行っても必要な能力だと思う。」(北岸さん)

「自分も質問されて思い出したことが沢山あって、このインタビューを有効に使えば子どもの心を開くことが出来ると思った。」(露木さん)

 

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これをきっかけに、ぜひ聞き上手になって、子どもたちや他の人の表現を引き出して下さい。

 

さあ、今年も頑張ろう!

 

(森本玄:教員/絵画)

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