こども芸術大学

山形・京都こども芸術大学交流

日本にはふたつのこども芸術大学があります。ひとつはもちろん京都に。そして、もうひとつは山形にあります。

 

今回は姉妹校である東北芸術工科大学内こども芸術大学(以下、山形こ芸)から素敵なお客様がいらっしゃいました。

 

こども芸術大学では、お互いの繋がりをより確かなものにするために毎年1度交流会を行っています。

距離的なこともあり、簡単に行き来の出来ない位置関係にあるにもかかわらず、今回は1組の親子が京都へ来てくれました。

 

今回参加してくれた山形の年長さんは1人だけだったので、「初めての場所に1人で来るのはさみしくないかな?」「こんな事をしたら楽しいんじゃないかな?」「あの遊びをすればすぐ仲良くなれるんじゃない?」という京都のこども達の意見を元に、計3日間の交流を行いました。

 

まずはお迎えです。

京都のこども達はこの日が待ち遠しかったのか、「来てくれたよー!」という声が上がるなり玄関へまっしぐら!

お迎えしてもらった当人もびっくりしていました。

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京都こども芸術大学(以下、京都こ芸)では、出欠の確認を取り、1人1人のその日の様子を見るため、「朝の会」という時間を設けています。普段はお名前呼び、発見した物や事の発表、季節の歌をみんなで唄う時間です。

 

今回はその輪の中に入ってもらい、みんなと一緒にお名前呼び、そして京都こ芸の母たちからみんなとお揃いのお手製名札をプレゼント。

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さらに、この日の為に京都こ芸のこども達が練りに練っていたお迎えのテーマソング(作詞・作曲・振り付け 京都こども芸術大学年長・年中・年少)を披露。

歌の中には、山形こ芸から来てくれた親子と引率の先生の名前を織り込み、要所要所で振りが付きます。

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お猿さんになれるくらいに一緒になって山で遊びたい、という気持ちを表した歌詞の一部には、「仲良くなろう、一緒に遊ぼっ、最後にバナナ食べよっ!うきー!」というフレーズが出てきます。京都こ芸のこども達が普段から山での活動に深く関わってる事がわかります。

 

 

山形の年長さんは、生きものが好きだという話を聞いていたので、「対話の時間」では母たちの発案でみんなで動物園と水族館を作りました。獲物を探しに狩人たちもやってくる素敵な空間が現れました。

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京都こ芸のこども達のお誘いはまだまだ続きます。

 

京都こ芸の野外大好きチームが作り上げたテント。「テントの中でお昼ご飯を食べたら楽しいんじゃないかな?」という声もあり、みんなで一緒にお昼ご飯。

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そのあとは野外大好きチームの誘いもあり、みんなで一緒に瓜生山の探検と畑へ野菜の収穫に行きます。

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その頃、山形から来てくれた母と京都こ芸の母たちは、作ってきてくれた山形こ芸の地図などを見ながら、お互いのこども芸術大学での生活や子育てについて話し合います。

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第1日目は畑で収穫できた胡瓜をおやつとして食べて、盛り沢山の1日は終わりました。

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第2日目は能舞台で「からだの時間」です。お互いのリトミックを出し合います。

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同じ「荒馬」という演目でも京都と山形では大違い。新しい動きに戸惑いながらも、一所懸命な京都こ芸のこども達。IMG_2379

この日は午前活動だったので「からだの時間」でしっかり身体を動かし、翌日に備えて早めの下校となりました。

 

 

最終日は京都こ芸の誕生日会。山形の年長さんが6月の末に誕生日だったので、誕生日会にも参加してもらいました。

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母からお祝いのメッセージと京都こ芸のこども達からのプレゼント。

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誕生日会では誕生月のこども達がそれぞれ発表をするのですが、今回はサッカーのシュートを披露してくれました。IMG_2499

山形のキッカー対京都のキーパー。

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色々な場面でこども達同士が関わっていきます。

 

そして、京都こ芸で行われている恒例行事「お茶会」にも参加してもらいました。

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最後は、お迎えのテーマソングでの「最後にバナナ食べよっ!」というフレーズを意識し、おやつとしてみんなでバナナを食べました。

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あっという間の3日間でしたが、京都のこども達と母たちの「どうすれば仲良く一緒に遊べるだろうか」「どうすれば良いお迎えができるだろうか」という気持ちが表現された交流になりました。

 

11月には京都こ芸のこども達が山形こ芸へ遊びに行かせてもらいます。

どんな交流会になるのか今から楽しみです。

 

(村瀬浦人)

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