- 2015年12月2日
- イベント
夜の瓜生山
いつも遊んでいる瓜生山と能舞台は夜になるとどんな世界を見せてくれるのだろう。
毎日過ごしている場所で夜を感じ、子どもたちにいろいろな発見をしてほしいと、お母さんたちが素敵な企画を考えてくれました。
14時にいつもどおりさよならをした後、夕日が見える16時すぎに能舞台に親子で集合しました。
「うわーきれい」
夕日を見て、子どもも大人も歓声をあげます。
せっかくなので刻々と変化する夕焼け空を絵に描いてみました。
「この絵、太陽で燃やすねん」
ある男の子はそう言いながら、夕日に向かって絵を掲げていました。
今にも燃え出しそうな黄金色の太陽に心を動かされたからこそ、こんなおもしろいことを思いついたのでしょうね。
もうすぐで日が沈みます。
「ばいばーい」
お母さんたちも夕日を見つめています。
こんなふうにゆっくりと日が落ちていくのを最初から最後まで見られる時間は貴重ですね。
「あ、UFOみたいなのあったよ」と1人の男の子が言い出しました。
「ほんとや!」
「隕石じゃないかなぁ」
「いや、宇宙ゴミかもしれないよ」
みんなで空をじっと見つめます。
写真中央にある白い点がそのUFOです。
一眼レフでズームにして写真を撮ってみると、なんと赤く燃えているではありませんか。
「うわー本当に宇宙ゴミや!!!」
隕石か宇宙ゴミか、はたまたUFOかは分からないですが、まさか今日みんなでこんなすごい大発見ができるなんて。
子どもたちは嬉しくて大興奮でした。
(その物体が落ちていく先に関西国際空港があることは、もちろん大人たちの胸にしまっておきました)
さぁ、ついに夜がやってきました。
街の明かりもちらほらと着き始めました。
振り返ると瓜生山は真っ暗です。
今からみんなで夜の山を歩いていきます。
ドキドキするけどお母さんと友だちがいるから大丈夫。
手をつないで出発です。
山の中は真っ暗で、とても静かでした。
子どもたちは耳を澄ませ、じっと暗闇を見つめて進んでいきます。
イノシシやおサルさんに会ったらどうしようか考えている子もいました。
真っ暗な中を懐中電灯の明かりだけを頼りに進んでいきます。
「あっこども芸大だ」
木々の隙間から、学校の窓からもれる光を見つけた子どもたちは嬉しそうに山を降りていきます。
「ただいまー!」
こども芸術大学に戻ったらウッドデッキでかぼちゃスープを飲みました。
とても温かくて、おいしくて、みんな何回もおかわりしていました。
今日の夜の活動は、きっと子どもたちの心の中に印象深く残ったことだと思います。
(村井)