- 2015年12月10日
- イベント
こども芸術大学に行ってきました
日々そうしているように、今日もこども芸術大学に向かう親子。
「こども芸術大学に行くのに、なんで僕らは京都駅にいるの?」と考える間もなく、のぞみ226号に乗り、つばさ145号に乗り、5時間37分の電車の旅。着いたのは東北の地。我々は山形に着いたのでした。
お母さんによる手作りのしおりを持って旅のはじまり
あいにくの天気で、雲に囲まれた富士山
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山形駅に着きました!

今回の行き先は、東北芸術工科大学にあるこども芸術大学(以下、山形こ芸)です。
山形駅からバスに乗る事20分弱。京都よりも紅葉の進んだ風景の中に現れた立派な建物。ここが今回の目的地である東北芸術工科大学です。
「山形」こども芸術大学前にて

さすが山形県です
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山形こ芸と京都こ芸の違いのひとつは、親と子どもが関わる時間です。京都では親も毎日通学していますが、山形では毎日ではありません。京都こ芸の子ども達が親と離れてどんな姿を見せてくれるのだろうと楽しみに来たのですが、1日目から自分なりの関わり方で活動に入っていきます。いつもと違う環境の中、尚且つお母さん(お父さん)と離れても、遊びを通して互いにコミュニケーションを取っていく姿は頼もしくもありました。
お手製の京都すごろくを使い京都の説明

注文が入りましたよ!
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積み木のロケットはどこへ飛んでいくのでしょう

ビブスをつけてのサッカー(日本代表対仙台代表)

小麦粉を使ったクッキー作り

自己紹介の時間を設けてもらったのですが、その様子がこちら。
お囃子に合わせて登場です

祇園祭のお囃子が鳴り響く中、お母さん達がダンボールなどで岩戸山の鉾とともに登場です。「京都からやってきた!」という印象が強く伝わったのではないでしょうか。京都の親子が登場した後に出てきたのは大きなお鍋。覗いてみると、中には大きな「たまこん」が姿を現しました。山形のお母さん達が山形名物玉こんにゃくを作ってくださったのです。もちろんみんなでおいしく頂きました。
こんなに大きいのです

京都の親子から大好評だった「たまこん」

交流中は給食も頂きました。これも京都では経験できない事です。とても美味しかったようで、京都の子ども達は何度もおかわりをしていました。
みんなで一緒に食べるご飯は美味しいね

いただきますのごあいさつ

また、大学内の丘を使い、そり滑りや追いかけっこなど、瓜生山で体験するものとはまた別の自然との関わりを持つ事ができました。
落ち葉集め

芝生の丘でそり遊び

みんなで丘を遊び回ります

京都同様、学生さんとの関わりもありました。各ブースで展開される遊びのクオリティの高さに親は驚き、子ども達は時間を忘れて遊びこんでいました。
船長になって海を渡りきろう!
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ひとつひとつの素材がとてもリアルでした

自分達で名前を付けたケーキはちゃんと飾ってもらえます
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全部玉を入れるとカラフルな麒麟が現れます
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学年別での活動では年長さんが和太鼓、年少さんがカラフルなてるてる坊主作りです。
構えも様になっています
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なんとこの後、雨が止みました

活動の中にはお互いで共通しているものもありました。
京都こ芸では「からだの時間」と呼んでいるリトミックの時間などもその1つです。京都でやっている曲もあったのですが、表現の仕方が違いました。山形のスタッフや子ども達に教わりながら、見よう見まねで身体を動かしていく京都の子ども達。戸惑いながらもピアノの音に耳を澄まして、次の動きを待ちます。



交流中はお母さんも積極的に子ども達と関わりをもちました。今回は関西弁で描かれた絵本を読み聞かせしてくれました。本物の京都弁で読んでもらい絵本に描かれた世界がより伝わったと思います。聞いている子ども達も真剣な眼差しをしていました。
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今回の交流後、京都に戻ってきた子ども達は、山形こ芸の挨拶の仕方を真似てみたり、「山形ではこうやってるよ!」とお掃除の仕方をスタッフに教えてくれたりと、しっかりと山形での経験を京都へと持ち帰ってきてくれました。
そして、今回参加できなかった親子のために山形交流報告会を行い、子ども達はいかに山形が楽しかったのかを、親は山形にあるもう1つのこども芸術大学とはどういうものだったのかを報告してくれました。
子ども達から説明が入ります

おぉという歓声がありました

お母さんによるお母さんのための報告会

今回の交流を通して、こども芸術大学が掲げる「こどもこそ未来」という理念の一致を確かめる事ができたのではないでしょうか。
これからも子も親もスタッフも、遠くて近いもう1つのこども芸術大学と互いに学び合っていきたいと思います。
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(村瀬浦人)