- 2013年3月28日
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【油画コース】報告★アートフェア東京2013 その①
こんにちは。
美術工芸学科、油画コース教員の川村悦子です。
桜が一斉に花開きましたね。
今年の春は寒かったり、暑かったりと不順な気候ですが、
巡る季節のなかで満開の桜を眼にすると、
何故か学校が恋しく、懐かしく感じられるのではないでしょうか。
今回相次ぐ展覧会のなかで、特に東京の一つのスポットを紹介しましょう。
東京ではフランシス•ベーコンが国立近代美術館で、
ラファエロが国立西洋美術館で開催されていますが、
東京国際フォーラムではアートフェア東京が開催されていて、
京都造形芸術大学 洋画コース出身者たちの作品に出会いました。
せっかくの機会ですので、皆さんの先輩たちの現在の活動ぶりをお伝えしましょう。
▼まずはアートフェア東京2013の会場、有楽町にある東京国際フォーラムです。
3月21日に特別内覧会がありました。(アートフェアは2013年3月22日~3月24日)
今年は会場が少し広くなったそうですが、所狭しと並べられた各ブースに
さらに作品が一斉に陳列されていて、現代美術から近代美術、
書画骨董の古美術までが顔見せして壮観でした。
昔イタリアのボローニャで見た巨大なアートフェアを思い出したのですが、
何か足りないなあと記憶を遡れば、
そうだ、ここ(東京)には子供が一人もいないのだと気がつきました。
初日の前の内覧会ですから、特にこの日は関係者や業者が多いのは当然ですが、
ボローニャでみたアートフェアでは家族連れが多くて、いかにもアートを楽しむほのぼのとした姿が印象的だったのです。
子供が美術に慣れ親しむ空気が薄いように、こんなところにも感じてしまったのかもしれません。
大丈夫かな、芸術日本?
さて会場で本江邦夫先生に出会った時、こうおっしゃいました。
京都造形大の出身者が結構いますな、と。
本江先生は以前に千住博前学長と我が大学の卒展賞審査を何年か勤めて頂いた経緯があって、
よく覚えておられたのですね。
確かに見覚えのある作品がありました。
ではこの機会に京都造形大洋画出身者の作品と展示ブースを見ていきましょう。
▼まずは一期生の津上みゆきさん。
ギャラリーハシモトのブースから。
津上さんはこのたび五島記念文化賞の美術新人賞を受賞しました。 おめでとう!
その賞で、津上さんは7月から英国に一年間留学することになりました。
これからさらに広い視野で、世界を舞台にますます活躍してください。
ツガミちゃん、身体に気をつけて!
▼続いて安冨洋貴君、東邦アートのブースから。
鉛筆で克明に描写するスタイルが定着してインパクトが強いです!
人の足を止める作品力がありますね。
彼の「水」の表現はなんていうのだろう。人の内にある様々な陰影を感じさせます。
清らかなような、悲しいような、激しいような…。
▼実は安冨君の隣合わせに 私(川村)のブースがあり、本当に驚きました。
縁があるものです。せめて字だけでも目立たせておこう!
さて
▼会場で日本画の菅原健彦先生のブースを発見しました。
最初、遠目に眺めた時に油画の作品だと思い込んでいました。
そこでお会いしたものだからまた驚き。
黒々とした筆勢がすさまじいです。
墨の階調の美しさに加えブルーや黄色い色が鮮やかな光彩を放っていて、
とっても新鮮でした。
こうしていろんな場所で京都造形大の関係者に出くわすのは嬉しいものです。
では一気にOB、OGたちのブースと作品を紹介しましょう・・・。
と、続きが気になりますが、今回はここまで!
報告★アートフェア東京2013 その② をご覧下さい。
お楽しみに♪