- 2016年5月17日
- イベント
子どもと一緒にお空に絵を描こう。
今年度はこども芸術大学土曜講座をこども芸術学科の学生が担当することになりました。
この講座は私が担当しているアート&チャイルドセンター主催で年5回、一般の親子対象の講座です。
昨年度まではこども芸術学科を卒業して、こども芸術大学で芸術保育士をしている宮崎あかねさん、小林織香さん(こども芸術学科の卒業生です。)がメインで担当してくださっていたのですが、今年度からはこども芸術学科の学生が実施スタッフとして、メインを担当することになりました。昨年度まで、サブアシストしてくれていた4回生の横山瑞華さん、3回生の北岸夏波さん、2回生の雁部あゆみさん、村上華奈子さん、に加えて、3回生の寒川恵理菜さん、2回生の戎里央さん、楊りのさん、小原奈津さん、米竹七羽さん、辻修也君が参加してくれることになり、4回生から2回生まで縦の繋がりができて、心強いこども芸術学科学生チ−ムで講座運営することになりました。そして情報デザイン学科の池川明日香さんも学科を超えての参加です。みなさん今年度1年間、よろしくお願いします。
さて、第1回目は【春風に気持をのせて:お空に絵を描こう】を行いました。計画は授業やプロジェクトで忙しい時間の合間を縫って、幾度か話し合いを行いました。まだ、保育実習に行っていない2回生は実習に行くまでに子どもとの関わりを持ちたいとの思いで、真剣です。実習経験のある4、3回生は、子どもと関わる楽しさと責任も経験していて、こちらも真剣です。授業と違って甘えは許されないことを意識してくれているようです。いい感じの緊張感で今年度の第1回目のスタートが切れそうです。前日の授業終了後に会場になる松麟館の屋上で実際の流れやそれぞれの動き、道具の配置などを確認するためのシミュレーションを行いました。綺麗な夕陽の応援を受けながら、日没間近まで行いました。
5月14日(土)10:00〜14:00 【お空に絵を描こう】
お天気に恵まれて気持ちのいい青空が広がってました。
お空に子どもたちが思いっきり描く綺麗な青空のキャンバスが準備されているようです。
今日の学生の役割分担は北岸夏波さんがメインで進行をリードします。導入の絵本の読み語りは雁部あゆみさん、カメラ記録は小原奈津さん、子どもたちの対応や道具の出し入れなどのサブアシストを3回生の寒川恵理菜さん、2回生の戎里央さん、楊りのさん、辻修也君、お昼からの子どものあそび担当を2回生の村上華菜子さんが受け持っています。
そして、当日の参加者は親子15組(親15名、子ども19名)が来てくれました。
今日のメイン担当の北岸夏波ちゃんはドキドキです。昨夜もお友達の家で言葉のかけ方や流れをシミュレーションをしていたそうです。
みんなで朝の挨拶をして、さあ!松麟館の屋上へ出発しまーす。
京都市内を一望できる松麟館の屋上からは広くて青いお空が広がっています。
エリックカールの絵本「ちいさなくも」を雁部さんが読み聞かせをしてくれました。
きっと一度は空の雲を見て「クジラだ!」とか「アイスクリームだ!」と見立てて遊んだことがありますよね。ワークショップの導入では、見立て遊びをしました。透明のプチプチの切れ端を用意して、お空に浮かべるものをいろいろなモノに見立てて描きます。「あゆみちゃん、これ何に見える?描いてみて。」
この子はドーナツを描いていますね。
お山、すいか、ペンギン、ドーナツ、アイスクリーム、鳥 、花…。
いつもは白い紙に描くことが多い子どもたちには、10mの長ーいビニールに絵を描くのは子どもたちもはじめての体験だったようです。すごーい勢いで描きはじめましたが、 日差しが余りにも強いので、ちょっとだけ日陰の方にお引っ越し。こんな気遣いも必要ですね。
再開でーす。
子どもたちのエネルギーMAX!です。お母さんたちはちょっと暑さ疲れからか子どもの勢いには着いて来れてない感じですね。
「ママの顔を描いてみて。」「えっ!そんなところに目があるの?」
戎さんの笑顔、素敵ですね。何を話していたのかな。
辻君も何を話しているのかな。
お昼からは真夏のような日差しになりました。眩しいけど、きれいだな。
お昼を挟んで子どもたちが屋上に帰ってきました。今度は寝転がってお空を見ながら描いてみましょう。
「背中があつ〜い。」「眩しいよ〜。」と子どもたち。
ということで持ち上げてみました。すると、お陽さまからのご褒美がありました。
地面を見ると、上の絵と同じ絵がモノクロで映し出されていました。
どうして?と子どもたちは地面の絵を触りはじめました。不思議だね。
今度は上だ!走って描いてみよう。いつもは白い紙に描くことが多い子どもたち。絵の具の白で描いても見えないのに、今日は白がしっかりと見えました。「白い色を認識したようですよ。」とお母さん。これも興味深い話ですね。
ほ〜ら、青いお空にみんなの絵が浮かびましたよ。
何を描いたのかな?みんなでお友だちの絵を見てみましょう。
みんなでパチリ!
日影がなくなって来たので、「教室へ移動しま〜す。」
教室ではお母さんたちは今日の振り返りの時間です。その間、子どもたちは村上さんのリードで手あそびや絵本を読んでもらったりして遊びました。今日会ったばかりの子どもたち、学生たちは、みんなもうすっかりお友だちになりました。
第1回目のこども芸術大学土曜講座がおわりました。
そして、親子が帰った後に学生たちと今日の振り返りをしました。
保育や子どものワークショップは計画をどれだけ綿密に立てていても、臨機応変な計画変更をしなければいけないことがあります。今日は思いのほか日差しが強くて、午後からの予定を前倒しにしたり、日差しが強かったお陰で影が生まれて、子どもたちの動きに添ったりと、子どもの様子や環境を見ながら行なわなければいけないことを実感したようです。でも、とても楽しかったし、しあわせな時間だったようです。リーダーシップをとってくれた3回生の北岸さんは「振り返りの途中、なんかほっとしたのか涙がでそうでした。」と言葉を漏らしました。責任感と緊張でいっぱいだったんだなと思いました。夏波ちゃん、お疲れさまでした。ありがとう。振り返りでは反省点もたくさんでていましたが、これから回を重ねていく毎に、新たな課題も増えてきます。それは、それぞれが成長しているからこそ、見えているのですよ。みんなの顔は保育者の顔になっていますよ。みんな学びの多い1日になったようです。次回も頑張りましょう。
みなさん、お疲れさまでした。
(教員:梅田美代子)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
6/12(日)7/10(日) 一日体験入学オープンキャンパス開催!
志望コースが決まっている方も、迷っている方も、1日体験入学でイメージを膨らまそう!
6月12日と7月10日は、あなたも京都造形芸術大学の希望コースの授業を受けられるまたとないチャンスです。各コースの担当教員が自信を持って行う体験授業を午前・午後、最大2コースまで選んで受講できます。気になるコースを受け比べて、志望コースの選択はもちろん、受験生は入試対策の機会にしてください。
一日体験入学オープンキャンパス
開催日時:
6月12日(日)9:40〜16:30
7月10日(日)9:40〜16:30
開催場所:瓜生山キャンパス
詳しくはこちら(詳細は5月下旬に公開予定です)
https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/