文芸表現学科

写真から生まれるストーリー〈1日体験入学レポート〉

 
今日は、参議院選挙の投票日でしたね。
1日体験入学オープンキャンパスに来てくれた高校3年生の人たちのなかには、ひょっとすると朝から投票所に行った人もいたかもしれません。梅雨のあいまですが、選挙にとっても、オープンキャンパスにとっても、雨が降らずによい1日でした。
 
さて、6月につづいて2度目となる1日体験入学オープンキャンパス。
今回は、「コロンブスの卵2 写真で1編!1時間で書ける小説」と題して、リレー小説のワークショップを行ないました。担当は新元良一先生と、河田学先生です。
 
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まず、たくさんある写真のなかから、1枚の人物写真を選びます。写真を選んだら、その人物の名前、年齢、職業、やってみたいこと、怖いもの、などをイメージし、人物像=キャラクターをつくりあげていきます。ここまでで与えられる時間は7分間。時間になったら終了です。
 
つぎに、その人物が登場する、さいしょの場面を原稿用紙に書いていきます。これが、今日みんなでつくるストーリーの出だし=冒頭となるんですね。これは8分で書きます。
 
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書き終えたら、原稿用紙を隣の人にまわします。自分のストーリーが他の人の手に委ねられるわけです。自分の手元には、別の人が書いたストーリーが運ばれてきます。こんどはその文章を読み、つづきを書いていきます。
 
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それぞれのパート毎に制限時間があり、ミッションがあったのですが、みんな毎回やってくる異なるストーリーを、スラスラと書き上げていて驚きました。これまでも何回かこのワークショップを実施したことはありますが、今回がいちばんみんな長く書いていたんじゃないかと思います。
 
 
後半は、作品の「合評」を行ないました。河田先生のお話にもありましたが、美術大学では作品をみんなで合評するということをよくやります。合評を通じて、作品をもっとブラッシュアップしていくわけです。
 
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今回のワークショップは、ふだん文芸表現学科でやっている授業のほんの一部を紹介するような内容でしたが、人物(キャラクター)を造形するということ、ストーリーを書くということ、そして作品を合評しあうということを体験してもらいました。文芸表現学科では小説だけでなく、さまざまな文章表現について学ぶことができます。また、本や雑誌の編集、企画、取材といったことも学べます。何を専門にしていくにしても、「書く」こと「読む」ことが、この学科の基本です。そうしたことをこの体験入学で感じてもらえたら良かったと思います。
 
体験型のオープンキャンパスはこれで終了ですが、7月23日(土)・24日(日)の2日間にもオープンキャンパスがあります。学科ブースで先生や学生たちと話しをする機会がたくさんありますので、ぜひお越しください〜!
オープンキャンパスの情報はこちら → https://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/oc07-23_07-24/
 
 
(スタッフ・竹内)

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