情報デザイン学科

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2017年2月25日  ニュース

【速報!】2016年度 卒業展 受賞情報

 

2016年度 京都造形芸術大学 卒業展における、情報デザイン学科の受賞情報速報をお知らせします!

 

記載情報は以下の通りです。
氏名|コース|領域
「作品タイトル」
表現メディア|展示場所

 

///

 

【学長賞】1名

11325030_MiyuShinohara
井澤真優、小野七海、篠原美由(共同制作)|情報デザインコース|C領域、hattori studio
「半纏部 hanten-bu」
冊子、実写映像、写真、プロダクト、インスタレーション|創々館 SO12

【選評】本来、工夫と知恵が「生活」を生み出してきたと思う。私達は、工夫されたモノに愛情を感じ、知恵が注がれたモノに個性的な私情を感じる。暖かな優しさを引き継がれたモノとして、感じられる瞬間を生活の隅々で受け取ってきたと思う。現在の生活サイクルの中に改めて必要とする、家族の象徴的なカタチとして表現されている。つくり方が解れば、その工夫に、納得のいくデザイン性に触れられ、知恵として、伝わり方に変化を掛ける。継承される表現として。

 

【優秀賞】2名

11325003_MizukiIkeda.tif

池田瑞希| 情報デザインコース|A領域

「愛着」 立体|智勇館 BR13-14

【選評】紙と布の交換という単純な物質交換によって、どのような目にみえない交換がおこるのか。共通テーマ「交換」に対し、彼女はそれを探るべく、シルクスクリーンという手法で日常に溢れる紙製品を布製品に置き換えてきた。色合わせや素材感、みえない部分にもこだわり再現し、面倒なことも丁寧に制作を続ける姿勢。真摯に対象に向き合い、問いかけ続けるこの作品は、表現というよりも彼女のデザインに対する姿勢そのものである。

 

 

main

田伏澪|イラストレーションコース|D領域

「Between room and island」

インスタレーション|智勇館 BR13-14

 

【選評】これまでも田伏は、時代や場所の感性を一定の文脈から拾いあげ作品にしてきた。その文脈は自身の感覚や記憶に依るところが大きく強固とはいえないまでも、つねに無視できない魅力を感じさせてきた。「Room+Island」をキーワードに、出力、レディメイド、’80の気分、ARTからの引用と、取捨選択を繰り返しいい塩梅におさめ、過不足なく「いまここ」の地点を、この卒制ではめざす。田伏はおそらく知らないと思うが、美術作家で文筆家の谷川晃一がかつて主張した概念「アール・ポップ」の、強烈な通俗性をも想起させる。

 

 

【同窓会特別賞】1名   ※ 奨励賞も併せて受賞

  

11325059_TsubasaFujii
藤井翼|情報デザインコース|B領域

「博物感代理展」

インスタレーション|智勇館 BR31-32

 

【選評】
藤井翼は動物に詳しく、ときに楽しく披露してくれる。「博物感代理展」ではそんなサプライズを数字を使わず、絶妙なイメージに置き換えることで、わかりやすく、興味深く伝えている。まさしく情報デザインである。体験型も展覧会を見据えてのサービスだろう。誰もがトウキョウトガリネズミの軽さに驚く。学科卒業展テーマ「交換」を再現しながら、B領域テーマ「エンタテイン」に着地させたこともお見事だ。これからは、水撒きをしながら太平洋に思いをはせ、バレーボールを見るたびにダイオウイカの視線を感じることになりそうだ。

 

【領域特別賞 A領域】 1名 ※ 奨励賞も併せて受賞

11325008_NatsumiIhara
伊原菜摘|情報デザインコース|A領域

「underground」

ポスター|智勇館 BR11-12

【選評】

オリジナリティ溢れる構成力や、色彩感覚、視覚的インパクトには目を惹くものがある。それらを個人の趣味としての展開に留めず、テーマを社会問題と接続させることにより、視覚表現とその背景にあるテーマが、一般へ広く伝わる可能性のあるグラフィックスとして成立している。一見キッチュにみえるデザインを凝視し、作家が伝えようとするテーマと結びついたときに気付く作品の二面性には、現代の社会構造の複雑さも感じ取れる。

 

 

【領域特別賞 B領域】 1名 ※ 奨励賞も併せて受賞

11325039_MizukiTakada
高田瑞樹|情報デザインコース|B領域

「連なり」

立体|智勇館 BR31-32

【選評】
日本伝統の文様は幾何学的で連なったパターンが反復される。これらの文様はここ京都ではとても身近な存在である。髙田は二次元のパターンを視覚的三次元へ交換あるいは合体させる実験を行った。彼が選んだ「松菱」「千鳥格子」「籠目」の三つはストイックに合体し「ライトスペース・モジュレータ(モホリ=ナジ・ラースロー)」のごとく回転する。多様な表情を見せるこの身近な文様から私たちの目に新たな発見をもたらしてくれる。

 

 

【領域特別賞 C領域】 1名 ※ 奨励賞も併せて受賞

11325073_YukariYamazaki
山﨑裕可里|情報デザインコース|C領域

「A to Z」

インスタレーション、映像|創々館 SO11

 

【選評】
この制作物のアイデアは、コーヒーだと思って飲んでみたらコーラだったという苦い経験から生まれた。ひとは「思い込み」をときどきする。そんな「思い込み」をアルファベットのAからZ まで探したモノを映像というメディアに交換して制作している。エスプリの効いた洒落た作品である。

 

 

【領域特別賞 D領域】 1名 ※ 奨励賞も併せて受賞

11322040_fujimotoyuka

藤本祐香|イラストレーションコース|D領域

「OWAO」

立体|智勇館 BR13-14

【選評】
藤本の実家は神戸淡河町の花卉農家だ。このことをこれまで強く意識したことはなかったが、淡河のゆりやチューリップのブランド構築のための数々の施策に、藤本が幾度となく作品化してきたファブリックや服飾のトータルデザインとのアナロジーを発見し、そのイメージを導入するアイデアを卒展に向けて思いついた。土作り、交配、実生、作出、検品、出荷という循環を周辺のグラフィックだけでなく、木組みのおウチを軸にしたグッズ・インスタレーションによって提示し、展示形態においてもユニークな視覚コミュニケーションを試みる。

 

 

【領域特別賞 E領域】 1名 ※ 奨励賞も併せて受賞

11322051_KanakoYasunaga
安永佳奈子|イラストレーションコース|E領域

「THE MISSING PIECE」

パネル|智勇館 BR41-43

【選評】作品はシェル・シルヴァスタインの絵本「The Missing Piece」(邦訳「ぼくを探しに」)を立体の線(針金)によってなぞったものである。原作と同じように線によって作られているが、絵だけでなく文字も針金でできている。つまり全てがイラストレーションなのである。さらに、光をあてると影が落ちる。その影も線であり、イラストレーションである。立体の線、影の線、その両方の重なりが光によって、見る角度によって様々に変化する。イラストレーションの可能性を拡げている作品である。

 

【奨励賞】19名(コース・領域別、五十音順)

11325006_MizukiIde

井手瑞季|情報デザインコース|A領域

「HYORI」

インスタレーション|智勇館 BR13-14

【選評】
独自のグラフィック・センスを武器に、通常的なコラージュの手法を用いているが、それを発展的に捉え、展開させる思考と実践が作品から伺える。特段コンセプトである「表/裏」につなげるための空間展開が興味深い。身の丈ほどもある素材を用いて作品をつなぎ合わせ、ガラス面への展示を意識し、展開させることにより、視覚を超えた身体的スケールで作品を体験できる点で優れている。

 

11325017_MarinOsamura

長村真鈴|情報デザインコース|A領域

「Twinkle Wonder Market」

インスタレーション|智勇館 BR11-12
【選評】
自分の表現したい世界観をしっかりと持ち、商品企画、グラフィックデザイン、空間演出、映像という手段を用いて、その世界観の実現を追求した作品。商品アイテムひとつひとつに物語をつけ、丁寧にデザインし、店内で流す商品のCM映像、お店の空間演出へと意識はひろがり、商品のグラフィックトーンで統一。グラフィックデザインやプロモーションの原点とも言える彼女の取組みは、領域を体現した作品と言える。

 

11325040_KarenTakayama

髙山花蓮|情報デザインコース|A領域

「Art direction of fashion photography「moratorium」」

写真|智勇館 エントランス

【選評】
アートディレクションをおこなうという、卒業研究として帰結しづらい問題に果敢に立ち向かい、水準の高い成果物として集約できている。プロのカメラマンやモデルとコミュニケーションを交わしながら仕上げた作品は、最終的な作品のクオリティのみならず、そこへ至るプロセスや展開、コンセプトとの繋げ方など、総合的な展開として申し分ない。当学科が目指す指標として実現の難しい展開を、見事に体現した点でも評価できる。

 

11325050_KinoNakagawa

中川希乃|情報デザインコース|A領域

「頭の中のスクリーンショット 」

写真|智勇館 BR13-14

 

制作過程で棄て去るアイデアやイメージがある。それは大切な行為であり同時に寂しい行為であると、中川の作品をみると感じさせられる。奇妙なカメラアングルや細かなスタイリング、彼女の頭の中で描かれた世界を壊さぬよう再現されたこの作品は、棄て去られるかもしれないイメージを瞬時に切り取り、取り出し、他者に示している。50以上つくられた中の一部に過ぎないが、クリエイターの中で現れては消えるイメージを提示している切口が興味深い。

 

 

11325851_GakuSoejima

副島学|情報デザインコース|B領域

「Breath」

映像|智勇館 BR31-32

 

【選評】
ガラスに息を吹きかけると、その曇りがスクリーンとなり、ポップでミニマルなインフォグラフィックスが映し出される。行為と引き換えに動く絵が見られる仕掛けだ。鑑賞者の息と映像化された呼吸の循環システム、二つの「呼吸」によって成立する作品である。「交換」から「外呼吸=ガス交換」という着眼がユニークだが、そのメカニズムをただ解説するのではなく、観賞者自らが五感を通して遊びながら考えるという仕組みも機知に富んでいる。

 

11325024_MasayaKurokawa

黒川暢哉|情報デザインコース|hattori studio

「全ての部位をいただきます」

プロダクト|人間館 1Fラウンジ

【選評】
消費に潜む様々なモノ達。自身が手仕事として行うレザークラフト技法をもちい、目の前で起こっている消費サイクルをカタチとして現している。生活に含まれる、あらゆる製品にその素材は活用されている。そんな需要の中で一旦、忘れ去られようとする価値観を問う。改めてモノに対する意識を深め、加工されている素材の可能性をも伝えてくれた。作品から消費とサイクル、そして「文化」として伝わってきた私達の生活を見直す切っ掛けともなった。

 

 

11325051_TatsuyaNakanishi
中西龍矢|情報デザインコース|hattori studio

「時代と環境における価値観について」

立体|人間館 1Fラウンジ

【選評】
感覚/価値を問う。ここ半世紀の時代変化は凄まじいスピードで、進化と衰退を繰り返してきた。そして同時に起こる価値観のギャップ。本能を失う位の、感覚的な麻痺を起こしていると言ってもよい。この作品はそんな時代の「今」21世紀の初頭に起こっている事象的文明産物として表現していると言える。私達の野生的感覚は消費から遠ざかった所に切り離されていくようだ。そんな想像を始める切っ掛けを与えてくれる仕上がりとなっている。

 

 

Print
藤岡沙羅|情報デザインコース|hattori studio

「こどもとおとなでものづくり」

パネル、絵本、プロダクト|人間館 1Fラウンジ
【選評】
コミュニケーションをカタチへと。核家族化しゆく暮らしの構造やコミュニティーのあり方を問う作品だ。年齢の違った、それぞれの家族単位をコミュニケーションプログラムによって結び、持続形態の仕組みとして存在していた「祭り」など、そもそもあったプログラムが単位の変化によって変わりつつある。コミュニケーションプログラムの設計とアイデアを仕事に変えるプログラムへと。仕組みから始まりデザインアウトプットまで見事に展開されている。

 

 

11322008_SuzunaOkamoto

岡本鈴奈|イラストレーションコース|D領域

「アジアン キッチュ サインズ」

アルミパネル複合板|智勇館 BR41-43

イラストレーションをどういう媒体で表現するか?と言う事にこだわり、彼女が選んだのは商業用の外看板であった、もう一つこだわったのは複製可能な印刷物である事。屋外用の出力印刷とシルクスクーンとで、イラストレーションとタイポグラフィーの組み合せた香港の看板からインスパイアーされた怪しげなビジュアルを制作。さらにインスタレーションにもこだわりをみせ、乱立する看板とネオンをイメージさせた。早い時期から制作イメージを強く持ち、一つ一つの看板のイラストレーションに時間をかけ、看板事態のクオリティーを上げていった点と、イラストレーションをどう見せるか?と言う点を自分なりに追求した部分を評価した。

 

11322020_HaikiGei

倪珮綺|イラストレーションコース|D領域

「有相無相」

立体|智勇館 BR41-43

【選評】

倪珮綺は、完成作品に対してのヴィジョンにブレがなく、卒業制作の早い準備段階から綿密な計算と実験を繰り返した。その度重なるトライアルよって、技術力、センス、思考が凝縮されていく。結晶化されたのは、シュルレアリストやジョセフ・コーネルの美学を内包した精密かつダイナミックな世界。毒を含みながら極めてエレガントな芳香を放つ圧倒的な作品群を創り上げることに成功した。

 

11322030_ChisatoTakahashi

高橋知里|イラストレーションコース|D領域

「reflections」

インスタレーション|智勇館 BR13-14

【選評】

鏡を使った多層的な表現で、人間の内側に眠る狂気を覚醒させる高橋知里のコラージュ作品。美しい抽象パターンの連続性により、鑑賞者の脳が心地よく酩酊しそうになると、絵の中で鑑賞者本人がこちら側を見ている事に気付くという演出がトリッキーだ。音楽を聴きながら対峙すれば陶酔感も倍増か。この作品は、現在にアップデートされたサイケデリックとも言えるだろう。高橋の卓越したコラージュセンスが重要な役割を果たしている。

 

 

11322042_YuhiMasaki

正木ゆうひ|イラストレーションコース|D領域

「月とテニス」

インスタレーション|智勇館 BR41-43

【選評】

正木の作品のおもしろさは、日々の暮らしの観察から始まっている。彼女に関わる出来事をすべて物語へと変換し、丁寧に再生するかのように、絵に録画していると言える。展示空間では、強制的に彼女のポエティックな世界に巻き込まれることとなるが、身を任せることで得られる高揚感はクセになる。正木のダイナミックな表現は、イラストレーションに対して真摯かつ純粋であり、4年間の集大成として評価できる。

 

 

11322013_SaraKato

加藤沙羅|イラストレーションコース|E領域

「Loop Room」

インタラクティブ|智勇館 BR41-43
【選評】
「ループ」をテーマに、日記のようにつくり貯めた数コマのアニメーションを、webサイト風に構成。一見、不特定多数が集う、アニメーション投稿サイトかと思うほどの、タッチと題材のバリエーション豊かさは、作者がその時々に気になったものを、チョイスしたことによるものであるが、この些細なクリエーションへの希求のランダムな集まりは、「様々な時間や生活が同時に流れている、この世界」の象徴とも感じることができる。

 

 

11322050_AsumiYagi

八木明日美|イラストレーションコース|E領域

「見るなの座敷」

VRイラストレーション|智勇館 BR41-43
【選評】
今日、SNSや動画サイトで全天周(360度)映像を観ることは珍しくなくなった。しかし、全天周でオリジナルのイラストレーションを描き起こしスマートフォンと3Dビューワーといった情報機器を駆使して鑑賞するVR作品は斬新である。技術への関心だけで終わらず、民間伝承から着想した12の場面をVRへと展開させた発想力、細分にわたって丁寧に描き込んだイラストレーションの表現力も高く評価された。

 

【智勇館】地図はこちら→

【創々館】地図はこちら→

 

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 京都造形芸術大学 卒業展/大学院 修了展 

日程:2/25(土) – 3/5(日)

時間:10:00~18:00

場所:京都造形芸術大学 瓜生山キャンパス

http://www.kyoto-art.ac.jp/sotsuten2016/

 

 3/4-5 同時開催!オープンキャンパス 

http://www.kyoto-art.ac.jp/opencampus/sotsuten/

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