情報デザイン学科

【日本人で唯一の選出✨】NASA アルテミスIIムーン マスコットデザインコンテスト

こんにちは。情報デザイン学科です。

 

やっっと涼しくなってきましたね。読書、お散歩、お昼寝などなど夢が膨らみます・・!

快適な気温はここまでエネルギーをもたらしてくれるものなのですね~。

 

さてこの度、情報デザイン学科大久保亞夜子先生のキャラクターMORUちゃんが「NASA アルテミスIIムーン マスコットデザインコンテスト」にてファイナリストに選出されました。

おめでとうございます🎉


NASA アルテミスIIムーン マスコットデザインコンテストとは?

宇宙船が宇宙空間に到達し、無重力状態になったことを乗組員に視覚的に知らせるために同乗させる、小さなぬいぐるみ(マスコット)が募集されました。

アルテミスII号では、初めて一般公募のデザインが乗組員のマスコットとして月に旅立つことになります。

ファイナリストに残ったデザインは、地球の生物を月をテーマにアレンジしたものから、探検や発見を表現した独創的なものまで多岐にわたり、アメリカ、カナダ、日本を含む10カ国から選出されています。

最終的にアルテミスII号の乗組員4名(リード・ワイズマン船長ら)が、ファイナリストの中から1つを選び、宇宙船に搭乗させる「月面マスコット」とします。

勝利したデザインは、NASAのサーマルブランケット研究所で製造され、2026年2月から4月の間に打ち上げが予定されているアルテミスII号ミッションに飛行することになります。


 

世界中から寄せられた2,600点以上の応募の中から、ファイナリスト25点に見事選出されました!

そしてなんと、ファイナリストのうち、日本人は大久保亞夜子先生ただ1人とのことです(!)創造性と才能が、世界のトップレベルで認められた証ですね。

MORUちゃん © U.S. Government

 

横から見たMORUちゃん © U.S. Government

MORUちゃんの後ろ姿 © U.S. Government

抱きしめたくなるような、なんともかわいらしいフォルムと宇宙のロマンスを感じるキラキラの瞳。

ふわふわしていて無重力で浮く姿がリアルに想像できるな~と思いました。

 

大久保先生からコメントをいただきました🎤


「 私が宇宙好きになったのは、小学生の時に出会った藤子・F・不二雄先生の「21エモン」のアニメがきっかけ。その後、デザインで航空宇宙関連に携わる機会に恵まれることをずっと夢見続けていましたが、今回のコンペティションは正に千載一遇のチャンス!と、ワクワクして挑戦しました。生地や糸はNASAが指定する難燃性のもの、船内での活動を想定したデザイン、たった15cmのタテヨコ幅しかない表現領域、とにかく制約条件の多いデザインは私の得意とするところなので、大学の講義から帰ってきて、夜な夜なリサーチして毎日デザイン画を起こすのが楽しかったです。毎晩ドキドキしていましたね、((このデザインはやりすぎではないか?長時間眺めていたくなるような優しい光の色にしよう、もっと視認性が上がるようにフォルムに抑揚をつけて、思い切って装飾を取っ払ってしまおう、モチーフは雲だけど、親しみやすいように手足をつくり、羽のようにふんわりとさせて妖精にしよう))ってね。

 

さて、マスコットデザインMORUのモチーフを「雲の妖精」とした理由なのですが・・・どの国、団体、宗教、文化にも固定化されず依存もせず、形を変えて浮かぶ自由気ままな雲。宇宙に最も近い地球の自然物が、人と手をとり大気圏を飛び出して宇宙へと飛び立つ–この常識外な限界を超えてゆく奇跡こそ、月を目指し、その先の火星へと繋げるアルテミス計画のミッションの核を体現すると考えました。

 

けれども、「雲の妖精にしたい!」と直感できたのは、こうした科学的な根拠だけではなく、ある日私の娘が月光に浮かぶ雲を指差し、呟いた一言がきっかけです。『輝くあの雲に乗って、月へ行ってみたい』。このつぶやきは、遠い幼少期に私自身も願った事でした。つまりこれは、誰しもが子供の頃、空を見上げて一度は思い描くであろう、人類の尊い夢ではないかと感じたのです。

 

地球の象徴をたっぷりと湛えた雲が、光を浴び、美しく輝く。地球外の知的生命体がMORUを見たら気づいてくれるだろうか・・・?この小さな妖精が、故郷を彩る「水」の化身であるという事に。そんな願いを込めています。

そして、この情報デザイン学科でも宇宙航空事業に興味のある学生たちとデザインの考察・研究を進めていけたらとっても楽しいだろうなぁと夢見ております。」


 

世界、そして宇宙へと広がる先生の活躍に、ぜひご注目ください!

 

 

記事はこちらをご覧ください。ほかの選出キャラクターも多種多様で面白いのでぜひ!

NASA Shares Final Contenders for Artemis II Moon Mascot Design Contest

 

スタッフ:木川

 

 

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