歴史遺産コース 伊藤 博子
玉川上水は承応3年(1654)に江戸市内の飲料水確保のため羽村から四谷大木戸まで開鑿された上水路である。およそ百年後、明和7年(1770)に、小川村(現小平市)の小川東磻は小川村から四谷大木戸までの玉川上水通船事業を計画し、幕府に願書を出している。
なぜ東磻は通船事業を行おうとしたのか、その動機、背景を知りたいと思い、研究テーマとして取り上げた。東磻の願書は詳細な実施計画を伴っていたが、他に直接関連する史料を見つけることができなかったため、東磻の計画が当時の実情に即したものだったのかを検討することから始めた。地方自治体の市史や市史史料集などを読み進めていくうち、江戸中期の武蔵野地域の村々の様子や人々の活動を知ることになり、興味がつきなかった。
結果的に東磻の動機も幕府がその願書を斥けた理由も、具体的な根拠を挙げて、示すことができなかったが、東磻の計画の評価について自分なりにまとめることができたように思う。
玉川上水通船事業の背景
東京都
伊藤 博子
歴史遺産コース
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