和の伝統文化コース 栗原 和美
四季折々の花が咲く日本列島において、「観賞する花」「神の依代」「仏前供花」などが絡み合いながら、「道」としてのいけばなが整っていった。社会の変化とともに隆盛を繰り返し、今日では300余りの流派が、流祖より伝えられてきた「流儀花」あるいは盛花や投入れによる「現代花(自由花)」によっていけばなを表現している。
最近のいけばな展で見られるいけばなは、「古典花(流儀花)」よりも、「現代花」が主流となり、特に現代花においては、流派の特長があまり見られないように感じられる。
一方、いけばな展の作品の中には、自然の風景を表現したり、和歌や物語の世界観を表現したりする「風景花」も見られ、これには流儀花や現代花とはまた違った趣きがあり、作品に添えられた和歌によって、作品がより一層観る者の想像力を広げ楽しませてくれていた。
そこで、様々な風景をいける「風景花」に着目し、伝統文化である和歌・物語を解釈して、その風景をいけばなで表現することの意義を追及し、さらに今後の伝統文化としてのいけばなの発展と継承に「風景花」を定義づけしていきたいと考える。
滋賀県
風景花
ー和歌・物語をいけるー
栗原 和美
和の伝統文化コース
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