和の伝統文化コース 西川 なほ【同窓会賞】
大学生活で学びを進めるうちに、芸術・芸能・藝道が誕生・展開をした歴史的背景に関心が向かい、それを伝承する京都という都市にも強く惹かれるようになりました。そこで、研究の題材として、「京都」「伝統」を具現化する存在として、京都の新年を寿ぐ和菓子の代表である「菱葩餅」(通称、「花びら餅」)を選びました。その源流は、平安時代には行われていたとされる、宮中の正月儀式「歯固之儀」の「鏡餅」であるという通説が存在します。現に、当代の天皇家における、新年の儀式としてのご朝食「御祝先付の御前」にも登場し、故事来歴を持つ存在であることを象徴するとともに、茶道史においても格別な意味を持ち珍重されています。本研究では、現代の和菓子である「菱葩餅」が、宮中の正月儀式「歯固之儀」の「鏡餅」の系譜に連なるものとされる通説の考証を試みることを主題とし、いつどこで「菱葩餅」は誕生し、どのように現代の和菓子である「菱葩餅」に展開したのか、「歯固之儀」の「鏡餅」との関連を見出せるか、を論点に置き、調査を行いました。「菱葩餅」の源流や展開を探究する道程は、時を経て現代に通じる誇るべき伝統文化、そして私達自身のルーツを辿るような、まさに浪漫でした!
東京都
菱葩餅の源流と展開
-中世の宮中正月儀式との関連性-
西川 なほ【同窓会賞】
和の伝統文化コース
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