紫はいかにして高貴な色となったか
『延喜式』にみえる「紫」及び「紫草」の一考察
和の伝統文化コース 高橋由美
本論文は、「いかにして『紫』が高貴な色となったか」を検証するものである。「紫」は、色彩として高貴を意味するだけでなく、冠位・位階制において最上位の象徴として政治的に用いられた点、紫の染色原料「紫草」が貴重な税収のひとつであった点など、様々な要素を含んだ色であるといえる。和歌、文学、冠位や位階における「紫」はこれまで論じられてきたが、いかにしてそれが高貴な色とされたかを明らかにした研究は少ない。古代において冠位における「紫」がほぼ最上位だったことがその発端となったと考えられるが、時代を下って現在に至るまで「高貴」と貫かれてきたのは何故か、という問いが本論文の出発点である。
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