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和の伝統文化コース 妹尾 治美

 現代の学校教育では、芸術表現を通じたコミュニケーション教育の推進や武道・ダンスの必修化がなされており、文化芸術を通していかなる能力を身につけようとしているのであろうか。多種多様ある文化芸術の中で、筆者が魅了された剣詩舞(剣舞、詩舞を合わせて剣詩舞という)には、体験することでしか得られない魅力が存在し、そこに学ぶ価値があると推察し研究の対象とした。
 武道やダンスには、単なる運動とは異なる「型」の文化による学びや「内なるからだ」に潜む身体の可能による学びがある。それは単に形を模倣し、形の美しさを学ぶことではなく、日本の伝統文化特有の美の表現を「型」を介してして学ぶことが、学校教育において伝統芸能を学ぶ意義であると考える。
 伝統芸能は言語化が難しい心を、芸と人間形成が重なった教育として、「型」の意味を知り、心と体で表現するために修練を積み、ものの見方や感じ方を、自分で学ぶことになる。それが、現代の学校教育において伝統芸能を学ぶ意義といえるだろう。



兵庫県

現代の学校教育における伝統芸能とは
―剣詩舞を中心に一考察―

妹尾 治美

和の伝統文化コース

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