歴史遺産コース 越智 綾子
四国、愛媛県出身ということで四国遍路をテーマに選びました。1度マイカー遍路にて巡礼をしましたが、八十八ヶ所共通の儀式はなく、また宗派が揃っているわけでもないようで、神社と隣り合わせで神仏習合様相の境内や、それぞれ特徴のある伝承・伝説があり、統一性は薄いながら緩く繋がっている個性的な巡礼の印象を受けていました。そこで論文研究の取組から遍路に関する基本的な由緒や歴史を調べていると、四国遍路は弘法大師ゆかりの寺院を巡礼するのが基本理念にもかかわらず、由緒にて大師の来訪のない寺があることがわかり、誰が、いつ、どうやって四国八十八か所霊場を制定し成立していったのだろうかという基本的な疑問を持ちました。先行研究を学びつつ、讃岐の2ヶ寺、善通寺と弘法大師の来訪由緒の語られていない志度寺を取り上げ、宗教的側面や経営的側面からの歴史を調べ、比較検討することにより、四国遍路成立過程や時期を検討する方法をとりました。基本的な歴史や寺院体制を理解するのに時間がかかり中世のみの研究となりましたが、鎌倉幕府や中世真言律宗教団とのつながりが見受けられ、興味深い研究となりました。
愛媛県
四国遍路寺院考察 中世の善通寺と志度寺
ー四国遍路形成過程を視野にー
越智 綾子
歴史遺産コース
このコースのその他作品