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文芸コース 齋藤 薫

働き盛りの夫の心に生じた些細なひずみが平凡な生活を送っていた家族を変えていく。夫婦の話し合いは暗礁に乗り上げたまま、10年が過ぎた。分かり合えぬまま死別したある夫婦の物語。誰にも打ち明けられない苦しい胸の内を以前、ただ一人相談していた友人に宛てた手紙にしたためる。
 
結婚とは。夫婦とは。家族とは…。この作品を読んで頂いた方々が、ほんの少し立ち止まって大切な人との関係を見つめ直すきっかけにして頂けたら嬉しいです。生きていれば、度々訪れる決断の時。どんな選択をしても完璧はありません。ときには同じ人間でも、状況によって判断が変わってしまうこともあるでしょう。小さなすれ違いが大きな亀裂を生んでしまう現実、自分の力ではどうしようもない現実を直視し、主人公の苦悩に思いを馳せてみてほしいのです。
準備段階では混沌としていたアイデアを色々な角度から分析し助言を下さった教員の皆さまと、稚拙な文章を読んでコメントをお寄せくださった同期の皆さまのお陰で出来上がった小品。お読み頂ければ幸甚です。


さよならは言わない

齋藤 薫

文芸コース

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