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花蝶の譜

纏う文化 ~ 着物が語りかける日本

イラストレーションコース 星野谷 奈々 (ほしのやなな)

一枚絵(観光・文化発信メッセージポスター)B1サイズ(縦1030mm x 横728mm)、制作年2026年1月完成、制作時間130時間

*テーマ
「日本の着物を纏う伝統的な美意識」を、詩的イラストレーション表現により海外の方々や若い世代の方々にも届けたい。

*纏う文化〜 着物が語りかける日本
着物は古来、日本人の感性と結びつき、生き方そのものを映し出してきました。現代では日常から離れた「特別な衣装」となりつつありますが、近年、若者を中心にSNS等で着物モチーフの表現がブームとなっています。これは伝統が現代の感性で再構築され、その価値が再発見されている兆しです。本制作はこの潮流を捉え、着物を「纏う文化」として再定義します。現代の生活に息づく「着物が語りかける日本」を描き、伝統の継承と主体的な自己表現の融合を試みます。

*タイトルに秘められた想い
「花蝶の譜」の直接的な意味は、華やかで儚い、自然の調和の記録というニュアンスです。「花と蝶」をあしらった意匠を、ひとつの「譜(しるし・記録)」として描き留めたいという想いからこのタイトルを付けました。また、この言葉には二つの意味を重ねました。
一つ目は、慈しみ育てられることを指す「蝶よ花よ」という慣用句。そして、徳ある場所に人は集まるという禅語「花開蝶自来」です。作品が多くの方々の目に留まり、愛される存在になってほしいという願いを込めました。
二つ目は、変化や飛躍の象徴である「蝶」というモチーフへのこだわりです。着物の華やかさを象徴する「花」と、移ろいゆく人生の儚さや美しさを感じさせる「蝶」は、本制作に不可欠な要素です。

*作品の人物像
5歳の女性が三味線の稽古中に着物を着用している姿を設定しました。作品を通じて表現するのは、文化に流されるのではなく、文化を主体的に選び取り、現代のライフスタイルの中で再構築していく現代女性の強い意志と静かな美しさです。このモチーフから着物が何も言わずとも語りかける日本の文化を感じていただきたいです。

*表現の独自性と文化発信メッセージ
私自身の実体験に基づく視点を活かし、単なる「和風」の表現に終わらせず、着物の素材感、所作、そしてそれを纏う人の息遣いをリアルに描き出すために努めました。流行の一過性のブームで消費されるのではなく、現代のトレンドを制作の背景として参照しながら、「伝統を現代に繋ぐ美しさ」という普遍的なテーマを提示します。この作品が、「文化発信」の一助となり、観る方の心に語りかける作品となれば幸いです。

『花蝶の譜 纏う文化 ~ 着物が語りかける日本』神社に掲載mock-up

『花蝶の譜 纏う文化 ~ 着物が語りかける日本』駅に掲載mock-up

『花蝶の譜 纏う文化 ~ 着物が語りかける日本』PV

星野谷 奈々 ほしのやなな

イラストレーションコース

CONTACT

東京都杉並区出身。杉並区在住。美術大学(油絵科)入学、インテリア専門学校を経て、デザイン会社にて広告制作に従事。その後フリーのデザイナーとしてチラシなど紙媒体の制作に長年携わる。 2022年、イラストレーション技術向上のため大学へ再入学、4年間課程終了予定。現在はグラフィックデザインとイラストレーションの両軸で活動中。卒業後は、絵本やライトノベル装丁、背景画の分野に挑戦していきたいです。娘と二人暮らし。

● Skill
Illustration: CLIP STUDIO PAINT, Photoshop
Design: Illustrator, InDesign, Dreamweaver
Video: Premiere Pro
Office: Word, Excel, PowerPoint, Access

● Hobby
ホットヨガ、三味線、お酒

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