創作作品 春望 杜甫
書画コース 和智 朋子
軸装 縦192×横90㎝(紙:単宣 半切×2)
春望(杜甫)・五言律詩
國破山河在 城春草木深 感時花濺涙 恨別鳥驚心
烽火連三月 家書抵萬金 白頭搔更短 渾欲不勝簪
卒業制作1では、顔真卿の祭姪文稿の節臨と王鐸の臨王羲之秋月帖を臨書した。卒業制作2では、その研究を基に発展させた漢詩の創作作品を考えた。漢詩を選ぶにあたり、祭姪文稿の内容が安史の乱で惨殺された甥の顔季明の霊に捧げた祭文なので、同時代の杜甫の詩、「春望」を選んだ。
構成は、半切二枚で一つの作品として制作した。
一枚目は、冒頭の有名な一句「國破山河在」を抜き出し、安史の乱で混乱している世の中にあっても、自然は変わらずどっしりと存在している情景を、顔真卿の力強く堂々とした重厚な線をイメージし、蔵鋒による起筆、中鋒的用筆を意識して大字で表現した。
二枚目は、漢詩の全文を三行書きに展開し、王鐸の臨書で学んだ縦への文字の流れと行間の余白を意識して書いた。
和智 朋子
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