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絵が塗りつぶされたのはなぜか?

アートライティングコース 伊藤有吉子

絵が苦手だと感じている方へ
なぜそう思うようになりましたか?
私の場合は小学生の頃の出来事が始まりでした。

 小学校の美術の授業で「未完成」という理由から水彩画の背景を担任の先生に塗りつぶされ、絵を描くことに苦手意識をもつこととなった私。「なぜ画面を埋めなくてはいけないのか」という疑問を持ちますが、なんとなく時間が過ぎていきます。
 大人になって建築の仕事で扱うものに対して、安全性という合理的な理由だけで選択してきたつもりが、それとはべつに純粋な「いいなあ」という感覚があることに気づきます。 これらをきっかけに大学に入り美術を学び始めるのですが、美学を学ぶ中で違和感を抱きます。「芸術美は自然美より優れている」、「視覚のほうが触覚より上級である」というような西洋美学の考え方に対しての違和感。なぜ美や感覚に優劣をつけるのか、なぜ画面を埋めなくてはいけないのか。事例を挙げながら、自分の美意識のもとをたどっていきます。

伊藤有吉子

アートライティングコース

CONTACT

ずっと転校を繰り返してきた転勤族の子供でした。3年毎に引っ越すうちに、いくつか身に付いたことがあります。1つは引っ越して歩く先の住まいのことを妄想する力。間取り図を見ながら、今度の部屋にはどう机を置こうかとか、一人で妄想。もう一つは過度に友情に期待しないくせ。3年後にはそこに存在しないことがわかっている、未来がはっきりわかっているせいか、人間関係もある種達観していたような気がします。最後に自分の能力について。ある学校ではかけっこが1位だったのに、引っ越した先では普通の人になる。ある学校では凡人の成績だったのに、転校したら結構上位。そんなことを経験していくうちに、いつも一歩引いたところから現象を見る習慣が身に付いたようです。今、建築設計をしていますが、この時の俯瞰で見る癖が、多少役に立っているのかなと思うこの頃です。

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