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アートライティングコース 菅沼満

 アートと同じように広告ポスターで「素敵だな」と思う時がある。何がそう思わせているのかを考えてみると、グラフィックデザインの色の組み合わせやフォントの使い方に対して、斬新さやバランスの美しさを心地よいと感じている。その中でも特に「いいな」と感じるソール・バスの映画ポスターを題材として、何が心に響くのかを自問自答した。その結果、すっかり忘れていた大昔の記憶が次々に呼び戻された。それは、最初に仕事に就いた職場での日々のデザインの経験や使用した道具の記憶だった。例えば、バスの色紙をハサミでざっくり切ったようなモチーフやレタリングされたタイトル文字などから、手作業の手順や道具の選択を想像している自分に気がついた。このように、目にみえる情報と自分の体験とが統合して「いいな」と感じていることを本編で客観的に表現しようと試みた。また、卒研前工程の演習3の講評で「用語集」のヒントを大辻先生にいただいたことから、デザインのデジタル化で失われつつあるコトバを整理して「アナログ時代のデザイン用語集」を付録とした。できれば、本編と細かな脚註、そしてもう一つの付録「ソール・バス関連年表」をあわせてご賞味願いたい。


千葉県

ソール・バス/映画『黄金の男』のポスターデザインについて   ー自分の心が動くグラフィックデザインとその理由ー

菅沼満

アートライティングコース

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