アートライティングコース 水橋絵美
本アートライティングは、私が生まれ、暮らしている長野県中野市で、40年ほど前まで盛んだった杞柳産業や杞柳細工に関わった人と中野市にゆかりのあるかご作家を取材し、産業衰退後から現在までの杞柳とかごに関わる暮らしを紹介する随筆である。
一時は「白いダイヤ」とも呼ばれ、地域を代表する産業にまで盛り上がったにもかかわらず衰退した中野市の杞柳産業。1977年生まれの筆者は、杞柳細工後継者が後に編んだ籐のごみ箱や衣類かごに囲まれて育ち、母親から中野市の杞柳産業の話を聞いたこともあった。しかし、現在では杞柳を栽培していた方も加工に携わっていた方もご高齢になってしまい、話をしてくださる方は少ない。
今回は、加工業者として柳や籐の雑貨の製作・指導をしていた肥田まさ江さんに、終戦から1990年代にかけて杞柳産業にどのように携わっていたのかをお聞きした。また、中野市の杞柳生産者にゆかりのあるかご作家・有泉真治さん・紗矢佳さん夫妻(山梨県在住)に取材した話をふまえ、現代日本において、地域の素材で日用品を作るという文化が、未来にどのようにつながっていく可能性があるかを考え、執筆した。
長野県
柳をめぐるタイムトラベル ー長野県中野市、杞柳産業のその後ー
水橋絵美
アートライティングコース
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